大津波に耐えた木製ブロック護岸 岩手、試験導入 – asahi.comより
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木製ブロックの河川護岸が、大津波を受けてもほとんど無傷だったことがわかったそうです。
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岩手県内の小水路に試験導入された木製ブロックの河川護岸が、大津波を受けてもほとんど無傷だったことがわかった。もともとは間伐材の活用や生態系への配慮が目的で導入されたそうです。
木製ブロックは、九州森林管理局が開発した。直径10センチ、長さ1メートル弱ほどの丸太材を格子状に組んだうえ、長さ約70センチほどの丸太製の「控え」を直角に取り付けて背面の地中に突き刺して安定させる。主に四国や九州などで道路ののり面などに使われてきた。
津波に耐えたのは、岩手県宮古市が1999年に発注した同市赤前の運動公園脇の津軽石川支流護岸と、岩手県が03年度に発注した同県岩泉町小本の長内川(おさないがわ)護岸。幅数メートルの川の片側で、約40~110平方メートルある。
ともに高さ15メートル以上の津波が堤防を乗り越え、周りの建物や電柱を押し流した場所。宮古市の現場は、わきのコンクリート橋が大きく破損したのに対し、木製ブロックは一部損壊にとどまった。岩泉町では最上段のブロックが一部流されただけだった。
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結局、護岸工事は、素材というより工法のようです。木製の護岸丸太に取り付けられた突き出た丸太「控え」を杭を打つように地中に打ち付ける工法がこのような結果を生んだようです。九州森林管理局が開発した間伐材の有効利用と生態系への配慮、景観的に優れた丸太の護岸工事が、強度の面でも優れていることが証明された訳ですから積極的に活用して行って欲しいものです。