「ストック時代」とは「ソフトデザイン時代」である
ツイート■ NPO法人福岡ビルストック研究会4周年記念&リノベーションミュージアム冷泉荘2周年記念にあたり市民フォーラムが行われました。
5名の方々が20分から30分ほど、それぞれの分野のお話をされました。
私は、以前から考えていた「ビルストック時代」について、勉強したことを発表しました。
■ 「ストック時代」とは「ソフトデザイン時代」である - ラフスケッチ
01.現在、日本は時代の大転換期である。
02.欲望の有限性が判明、「成長社会」から「脱成長社会」を覚悟しなければならない。
03.『「コンクリート」から「人」へ』とは、つまり、「ハードデザイン優位社会」から「ソフトデザイン優位社会」になったということ。
04.90年代中頃より、社会が変わり、新しい若者たち、「ニュータイプ」が出てくる。
05.大衆文化の波が、文化全体を飲み込み始め「フラット化」、文化的ヒエラルキーの崩壊。
06.「会社(仕事)中心社会」から「生活中心社会」へ。
07.「立身出世」重視から「ワーク・ライフ・バランス」重視志向へ。
08.多様性・流動化に惑わされない「自立した個の確立」が求められる。
09.第1の場所「住居」、第2の場所「職場」の他に、「自分」を保持できる場所「第3の居場所」が求められる。
10.単純なモデル設定による複雑なソフトインフラから「多様化・流動化に対応した単純・簡素なソフトインフラ」が必要。
11.今後30年、少子高齢化社会を乗り切るには「新コミュニティ」の創設が重要。
12.多くの分野で昭和の遺産を活用していく「ストック時代」を迎えている。
13.「ストック時代」とは、「人的」「知的」「技術的」「土木・建築・インフラ的」・・・を活用していく時代。
14.「ストック時代」とは「ソフトデザイン時代」である。
私が学校にいた頃、90年代前半はバブルの終盤でした。あの頃学校で学ぶのはハードデザインばかりでした。
建築ではポストモダン全盛期。ポストモダンが実感できなかったあの時代を今振り返ると、ポストモダンはバブルという
ハードデザイン優位社会の表現だったのではないかと思っています。
今世紀に入り、だんだん時代の変化を感し始めました。
それは、新しい感覚を持った若い者たちが出てきたことです。
彼らは繊細なる空気な感覚を共有しています。新しい感覚が社会の価値、生活を大変革していっています。
社会のソフトインフラ変更が変革の速さについていけず、宙ぶらりんの若者がどんどん増えていっています。
少子高齢化時代に国力を維持していくには昭和の遺産をいかに活用していくのか、つまり、ソフトデザインが必要です。
ソフトデザイン優位社会になった今、新しい感覚を活かした様々な方向転換が必要なようです。