賃貸マンションリノベーション – 消防
ツイート■ 現在、賃貸マンションのリノベーションの設計をしているところです。床の一部を解体し、3層を螺旋階段でつなげようという計画です。
「耐震診断+耐震補強設計」も行い、構造耐力上の検証も行なっております。
建築指導課へ相談に行き、問題なし。消防へ相談へ行くと・・・「特例49号」が出てきました。これはマンション建設時に該当した法規で、現在は存在していません。詳しく調べてみると、計画案が引っかかります・・・困った・・・。
現在、対策案について思案、消防と協議中・・・大変です。
■ すでに日本は「ビルストック時代」に突入しています。国力が落ちたこと、環境問題等により、スクラップ・アンド・ビルドはもう無理です。現存している経年物件をいかに蘇らせて使い続けていくのかは、これからの国全体の問題です。徐々に法規も対応してきてはいますが、建築基準法と共に消防法も同様に時代の変化に対応していく姿勢を示していって欲しいものです。
今のままでは、古い建物は価値を失い入居率は低下、そのまま放置していけば廃墟になってしまう建物が増えていってしまいます。利用されているビルより、廃墟ビルのほうが防災上状況は良くないわけですから、古い建物をリノベーション・コンバージョンしていくことについて、前向きに対策案を考えていってもらう必要があります。今は時代の激変期なのですから、法律も次世代の社会を考えて対応していってもらいたいものです。