5月 14th, 2013
■ 福岡市内のマンション、T邸のリノベーション工事
「解体工事」がおわり、これから造作するための墨出しと、新しい水回りのための配管工事、住設機器や照明のための電気工事が始まりました。
↑ ガス管工事。今はステンレスフレキ管をつかうので、ガス管を新設する場合も自由度が増しています。
↑ 大工さんの墨出し
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■ T邸 – リノベーション工事 – 工事工程
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T邸-リノベーション工事
場所:福岡市内
用途:分譲マンション築20年
設計:nano Architects
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タグ: マンション, リノベーション, 福岡
5月 12th, 2013
4月から専門学校に入学された1年生の皆さんと、「山王マンション」の8部屋、そして、「杉の宮マンション」の2部屋、「玉川ビル」の1部屋のリノベーションルームを見学させていただきました。
↑ 「山王マンション」の一部屋。
8室すべて方向性の異なるデザインなので、好みが異なる学生のみなさんのさりげない会話も大変参考になります。
■リノベーション現象とは
「自分が着たい服を着るように、自分が住みたいデザインの部屋に住む時代」となりました。「リノベーション」とはその要望に対応した文化現象です。服に様々なデザインがあるように、リノベーションデザインも多様性が出てきています。デザインの多様性は、現時点では、新築では対応していせん。なぜなら、「新築」というだけでプレミアムが付き=「新築プレミアム」、わざわざ個性的なデザインをする必要はないわけです。個性的なデザインの部屋に住みたい方は必然的にリノベーションルームを選択することになるわけです。
■学生のみなさんが見学する意味
自分が住む場合、自分がデザインする場合、自分がオーナだった場合、それぞれの立場で部屋に対する見え方が変わってきます。
デザインを学ぶということは、それぞれの立場、視点を考えることでもあります。見学会とは、ただ完成品を鑑賞するだけではなく、そのようなそれぞれの立場や視点を学ぶ場でもあるのではないかと思っています。
■ストック文化の必要性について
ストック時代をむかえている日本では、近代文明の中のストック文化を作っていかなければなりません。ストック文化とは、100年単位の営みの話にな りますので、世代を超えて伝えていかなければならい文化です。これからも、なるべく若い方々にこういった見学会を通して、ストック文化について考えてもら える機会を作っていこうと思っています。
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■スペースRデザインについて
今回見学させていただきましたリノベーションルームです。
玉川ビル #702
杉の宮マンション #403
杉の宮マンション #405
山王マンション #206
山王マンション #302
山王マンション #305
山王マンション #309
山王マンション #401
山王マンション #502
山王マンション #508
玉川ビルについて
杉の宮マンションについて
山王マンションについて
■「山王マンション」リノベーションルーム
>>305号室 : ”時代”移植 ”ザ・タイムズ” トランスプランテーション
>>407号室 : ”時代”蘇生
>>603号室/402号室 :CQ
>>502号室 : ”古梁”
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5月 9th, 2013
■ 福岡市内のマンション、T邸のリノベーション工事が始まりました。
「解体工事」が始まりました。
今回のリノベーションでは、全て解体しスケルトン状態にするわけではありませんので、「どこを解体し、どこを残すのか」を間違いなく進めることが重要です。作ることを考えながらの解体です。
↑ 写真に写っている和室部分を解体し、LDKと一体的な空間となるように作り直します。
↑ 右側の壁部分にキッチンがあります。この部分の壁を取り外し、オープンなキッチンに作り直します。
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■ T邸 – リノベーション工事 – 工事工程
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T邸-リノベーション工事
場所:福岡市内
用途:分譲マンション築20年
設計:nano Architects
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12月 27th, 2012
■ 異様な存在感がある建物でした。これが、鉄筋コンクリート造の昭和モダニズム建築の、経年劣化的魅力なんでしょう。
汚れた壁面、錆びたスチールの手摺、外部花台窓に置かれたむき出しの室外機と配管、そしてアンテナ、いろんな所からひっぱられ複雑に絡み合う電線と道路の向かい側から伸びる電話線、かつての店舗がそのまま残りガチャガチャな1階テナント部分。割られたままの階段室スチール嵌殺し窓のガラス。
かつてこの建物が、日本家屋の建ち並ぶ街並みに唐突現れた、この街で最もモダンでおしゃれな憧れのビルだったといっても信じてもらえないのも納得できるほどの劣化状態です。しかし、このノイズともいってもいい異様な存在感に多くの若者たちが引きつけられています。まだ価値はありそうだ。
↑ 耐震・不燃化した初期の昭和モダニズムRC集合住宅では、バルコニーはなく、植木鉢程度が置ける窓の外に飛び出した手摺付きの花台窓が取り付けられることが多かった。
↑ 道路側の壁面より、明らかに異なる真っ黒な側面壁が異様さを増幅しています。
わざわざ道路の向かい側から引き込んでいるのは、なんの配線なんだろうかと思っていましたが、どうも電話線のようです。
まだ利用されているこの近代ビルヂング、まだまだ利用できそうです。化粧直しだけでもすれば、一気に若返えるのですが・・・
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長崎県松浦市-04:昭和モダニズムRC集合住宅-再生A
長崎県松浦市-03:昭和モダニズムRC集合住宅
長崎県松浦市-02:「ARIGATO」
長崎県松浦市-01:「西肥バス・松浦ターミナル」
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12月 19th, 2012
■ 山王マンション305号室、照明工事、カーテン取付工事が行われました。
↑ 照明が取り付けられました。
↑ 照明の大きさは3種類、高さも変えています。
↑ 電線管の経路をデザインし、玄関側から窓側まで連続するようにしています。その中に5つの連結場所に5つの照明をぶら下げました。これは、山王マンションが生き抜いてきた45年「1967年→70年→80年→90年→00年→10年→2012年」を表しています。
↑ ストリングカーテン
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10-照明工事/カーテン工事
09-カーテンレール取付工事/エアコン工事
08-塗装工事
07-電線管
06-大工工事2
05-大工工事
04- 新設配管工事
03- 解体工事2
02- 現場見学
01- 解体工事1
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「続・山王R~NEW STANDARD RENOVATION~」:山王マンションリノベーションⅢ
場所:福岡県福岡市
山王マンション:築45年、RC6階建
元間取:3DK-48平米
所有:吉原住宅㈱
運営:㈱スペースR デザイン
施工:シーズ・クリエイションズ㈱(Shii’s Creations)
設計:信濃設計研究所/nano Architects
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12月 18th, 2012
■ 山王マンション305号室、カーテンレールを取付工事、エアコン工事が行われました。
↑ 曲面壁の外側に、曲がるカーテンレールを取付
↑ 三角形部分に穴をけて、エアコンのホース(冷媒管+ドレン管)を入れ込んでいるところ
↑ エアコンのホース入れ込み。
↑ エアコン室内機を取付
昔の集合住宅では、バルコニーが無い物件も標準的にありました。プランもコの字型プランやロの字型プランの物件も多く、内側が公園だったりする場合も多々ありました。
「山王マンション」は、コの字型プランで、内側は現在駐車場として利用されています。
オフィスビルのような外観で、重厚感、威厳あるタイルの外壁に横長連続窓が付き、住居の用途とはわからないような外観です。反面、コの字型プランの内側に入ると、手摺に洗濯物が干してあるような、生活感丸出しの空間になっていました。
バルコニーが無いと困ることがあります。一つは洗濯物が外に干せないこと、もうひとつは、エアコン取付です。バルコニーに室外機が置けないために、上階は屋上に室外機を置いたり、下階は地面に(室外機を)置いたり、中間階は室外機が要らない窓付エアコンを取り付けたりしています。この部屋では、外廊下にエアコン室外機を置き、室内機を部屋の形状に合わせて方向を決めて、三角形部分にエアコンを取り付けました。
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10-照明工事/カーテン工事
09-カーテンレール取付工事/エアコン工事
08-塗装工事
07-電線管
06-大工工事2
05-大工工事
04- 新設配管工事
03- 解体工事2
02- 現場見学
01- 解体工事1
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「続・山王R~NEW STANDARD RENOVATION~」:山王マンションリノベーションⅢ
場所:福岡県福岡市
山王マンション:築45年、RC6階建
元間取:3DK-48平米
所有:吉原住宅㈱
運営:㈱スペースR デザイン
施工:シーズ・クリエイションズ㈱(Shii’s Creations)
設計:信濃設計研究所/nano Architects
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タグ: リノベーション, 山王マンション, 福岡
12月 3rd, 2012
■ 山王マンション305号室、塗装工事が行われています。
前回ご紹介しました”電線管”も、曲面壁も、塗装していただきました。
↑ 電線管と曲面壁
↑ 電線管に意味をかぶせる
↑ 曲面壁が、”時間”を分割する
↑ もうすぐ完成します
”色”
もっとも難しい(恐ろしいといっても過言ではない)決断を迫られるのが”色”です。
実は、”白”で塗ってしまうのが一番、問題なく、失敗もなく、効果も計算できる、魔法の色なのです。
今では、よく見かけるようになったので、一般の方々も白い部屋に慣れ、違和感を感じなくなっていらっしゃるのではないでしょうか。
今回のテーマは、”白”で塗ってしまい物質化してしまうのではなく、”色”により、うつろいゆく”時”を表現したいと思いました。
はたして、みなさんには、これらの色はどのように感じられるでしょうか?12月15,16日の見学会で、じかに観て、感じてみてください。
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10-照明工事/カーテン工事
09-カーテンレール取付工事/エアコン工事
08-塗装工事
07-電線管
06-大工工事2
05-大工工事
04- 新設配管工事
03- 解体工事2
02- 現場見学
01- 解体工事1
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12月15,16日(土日)に以下のイベントを「山王マンション」で開催いたします。
続・山王R リノベーション完成見学会
エンジョイ、レトロビル!リノベーション文化祭
「リノベーションフォーラム」
「福岡ビンテージビルカレッジ」
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「続・山王R~NEW STANDARD RENOVATION~」:山王マンションリノベーションⅢ
場所:福岡県福岡市
山王マンション:築45年、RC6階建
元間取:3DK-48平米
所有:吉原住宅㈱
運営:㈱スペースR デザイン
施工:シーズ・クリエイションズ㈱(Shii’s Creations)
設計:信濃設計研究所/nano Architects
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タグ: リノベーション, 塗装, 山王マンション, 福岡
11月 21st, 2012
■ 山王マンション305号室、電線管設置工事が終わりました。
● 電線管アート(大げさですが)
今回のリノベーションでは、既存の天井を一部切り欠いて、コンクリートスラブを露出させます。そこに照明を取り付ける場合、露出で電線を照明取り付け部分まで持っていかなければなりません。その電線管(の経路)をデザインしています。
大げさにいえば”電線管アート”
↑ 電線管の経路を意図的にデザイン。ジョイント位置や、電線管の配置に意味をもたせています。電気工事の職人さんに無理を言って図面どおりに取付をおねがいしました。
これから塗装工事に移ります。
↑ 天井をつくらず、コンクリートスラブを露出させる場合、コンクリート内部に配線は不可能なので、電線は露出させるしかありません。
なるべく目立たないようにするデザインをしてきましたが、今回は積極的にデザインに意味をもたせ活用することにしています。
はたしてどうなるでしょうか?
● 塗装工事前
↑ 三角形のハコも塗装下地処理が終わり塗装を待つ段階になりました。
エアコン用の電線管が突き刺さっています。
曲面壁も塗装間近
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10-照明工事/カーテン工事
09-カーテンレール取付工事/エアコン工事
08-塗装工事
07-電線管
06-大工工事2
05-大工工事
04- 新設配管工事
03- 解体工事2
02- 現場見学
01- 解体工事1
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「続・山王R~NEW STANDARD RENOVATION~」:山王マンションリノベーションⅢ
場所:福岡県福岡市
山王マンション:築45年、RC6階建
元間取:3DK-48平米
所有:吉原住宅㈱
運営:㈱スペースR デザイン
施工:シーズ・クリエイションズ㈱(Shii’s Creations)
設計:信濃設計研究所/nano Architects
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タグ: マンション, リノベーション, 山王マンション, 電線管