10月 26th, 2011
■ リノベーション工事をするために引越
引越しをする時、いつも、もの悲しい雰囲気になります。
何年もの月日により、積み重ねて作られてきた生活が、一瞬に崩されていくようなイメージがあるからでしょうか。
片付けられ、運び出されるモノをみていると、機能では割り切れないモノで生活が成り立っていることが分かります。
年末入居に向けて工事が始まりまっています。
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>>完成までのストーリー
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>>15 – 「放射冷暖房システム」
>>14 – タイル工事
>>13 – キッチン取付
>>12 – 螺旋階段取付
>>11 – アルミサッシカバー工法
>>10 – 珪藻土塗り
>>09 – ユニットバス設置
>>08 – 軽鉄下地+ボード張り
>>07 – 断熱工事・ウレタン吹付
>>06 – 間仕切り壁
>>05 – RC壁 – 開口補強
>>04 – 設備配管工事2
>>03 – 設備配管工事
>>02 – 解体
>>01 – 引越し
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マンションのリノベーション
場所:福岡市
工期:2011年9月末~2012年01月末
施工:スペースRデザイン
設計:nano Architects/信濃設計研究所
キッチン:リブレ株式会社
鉄骨階段:(株)稲沢鐵工
珪藻土:日本ダイヤコム工業株式会社・MGボーダー
放射冷暖房システム:ピーエス株式会社
無垢フローリング・皇杉:GAIN(ゲイン)
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ユニットバス
TOTO:マンション用RZシリーズ-1416サイズ
介護用ユニットバス
Panasonic:アクアハートKシリーズ-1620サイズ
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9月 22nd, 2011
■ 集合住宅や公共施設など、在住者がいたり、施設利用者がいる中でのリノベーションの工事をする場合、多大なストレスを在住者や利用者に与えることになります。
躯体ハツリ → 音・振動
鉄筋コンクリート造で、コンクリート部分をハツル(=壊す、削る)場合、骨に響くようなものすごい音と振動が建物中に鳴り響きます。結構離れた位置に居たとしても、すぐ隣で工事をしているような錯覚をするように、鉄筋コンクリート造の建物は振動と音がものすごくよく伝わります。もし、これを防ぐ夢のような工法が見つかれば、一気にリノベーション工事の範囲が広がります。
防水工事 → におい
FRP防水や塗膜防水の場合、ものすごい臭がします。とてもその場にいられません。明らかに体によくありません。
在住者や利用者がいる中で工事をする場合、躯体ハツリ同様、その場にいることができないほど、多大なストレスを与えることになります。
リノベーション工事を在住者や利用者がいる中ですすめるには、臭いの出ない工法の開発が不可欠です。
ビルストック時代を迎えている日本。古いビルを活用していくには、時代に合わせた用途やデザインにリノベーションしてゆかなければなりません。在住者や利用者がいる中でも工事が進められるような工法を、いち早く開発する必要があります。
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8月 11th, 2011
■ Y邸リノベーション工事の素材を検討しています。
↑ 皇杉 これはいい・・
↑ 熊本県小国杉 杉ですが重厚感があります。
↑ 自然塗料の着色・・・難しい。再検討。
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7月 5th, 2011
■ 現在、賃貸マンションのリノベーションの設計をしているところです。床の一部を解体し、3層を螺旋階段でつなげようという計画です。
「耐震診断+耐震補強設計」も行い、構造耐力上の検証も行なっております。
建築指導課へ相談に行き、問題なし。消防へ相談へ行くと・・・「特例49号」が出てきました。これはマンション建設時に該当した法規で、現在は存在していません。詳しく調べてみると、計画案が引っかかります・・・困った・・・。
現在、対策案について思案、消防と協議中・・・大変です。
■ すでに日本は「ビルストック時代」に突入しています。国力が落ちたこと、環境問題等により、スクラップ・アンド・ビルドはもう無理です。現存している経年物件をいかに蘇らせて使い続けていくのかは、これからの国全体の問題です。徐々に法規も対応してきてはいますが、建築基準法と共に消防法も同様に時代の変化に対応していく姿勢を示していって欲しいものです。
今のままでは、古い建物は価値を失い入居率は低下、そのまま放置していけば廃墟になってしまう建物が増えていってしまいます。利用されているビルより、廃墟ビルのほうが防災上状況は良くないわけですから、古い建物をリノベーション・コンバージョンしていくことについて、前向きに対策案を考えていってもらう必要があります。今は時代の激変期なのですから、法律も次世代の社会を考えて対応していってもらいたいものです。
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6月 9th, 2011
■ 「あきよし医院」リノベーション サイン完成
「あきよし医院」リノベーション:2F廊下、サインです。
サインのデザインは、日本の公共施設にとって課題の一つです。
当初のデザインで作られたサインが機能せず、後付で取り付けられたサインが数多く見られます。
多くの場合、当初のサインが残されたまま、手書きの大きなサインが無造作に貼りつけられ、せっかくの空間が
陳腐なものになってしまうことも多々日常的に見られます。
■ 今回のリノベーションの目的は、機能面で患者さん看護婦さんお医者さん共に使いやすくすること、
事務所的な雰囲気を温かみのある空間にすること、です。
↑ 2階:階段ロビー
↑ もともと外開きの開きドアが付いていましたが、バリアフリー化のため上吊り半自動引き戸にリニューアルしています。
廊下に出っ張らないように、引き戸は病室内に取り付けています。そのためコンクリートの壁の厚みがそのまま廊下にあらわれてきます。
そこで、病室の室名番号サインはこの厚みを利用して設置しました。
↑ 2階廊下:引き戸+照明+サイン
○ 病室ドアを引き戸にリニューアル。
○ サインは壁の厚みを利用し、カッティングシートで貼付け、正面と側面からと両方から確認できるようにする。
○ 氏名プレートは部屋番号の下部に取付。
○ 照明(LEDダウンライト)は、ドアの横のサイン上部に来るように、かつ、廊下全体でも同間隔に割付できるように配置する。
↑ サイン検討スケッチ
↑ 階段部分:2階廊下全体のサイン
↑ 病室サイン上部にLEDダウンライト(断熱施工型)設置。
↑ 階段部分に設置された2階全体サイン。カッティングシートを壁に貼り付け。
>>完成までのストーリー
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サイン:カッティングシート壁に貼付け、病室番号サイン:アクリル板
LEDダウンライト:小泉照明:LED6球(15.3W)(100Wクラス)電球色
天井・壁を塗装
巾木は背の高いH=300のソフト巾木
ドアを半自動上吊り引戸に変更
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>>11 – サイン完成
>>10 – 特別室リノベ04
>>09 – 特別室リノベ03
>>08 – 特別室リノベ02
>>07 – 特別室リノベ01
>>06 – サイン計画
>>05 – 照明計画
>>04 – 廊下壁塗装検討
>>03 – 上吊り引き戸検討-2
>>02 – 上吊り引き戸検討-1
>>01 – デザイン開始・概要
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「あきよし医院」リノベーションⅢ
場所:福岡県太宰府観世音寺
構造:RC造3階建て
築年数:約30年
工事:㈱マベック
デザイン:信濃設計研究所
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タグ: サイン, リノベーション, 照明
4月 28th, 2011
■賃貸住宅について、注目すべき記事を見つけました。
住宅新報 4月27日(水)18時4分配信
全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連、伊藤博会長)がこのほどまとめた「1人暮らしに関する意識調査」によると、1人暮らしの希望の部屋タイプのトップは1LDKで35.2%の支持を集めた。最も人気がなかったのは2Kで、支持率は全体の1.9%にとどまった。ワンルームは8.7%で4位だ。2位は31.2%の1DK、3位は11.9%の1K。
月額家賃の希望額については4万~5万円が25.9%、5万~6万円が23.2%でほぼ二分する形となった。これに続いて、16.5%に上った4万円以下と、17.7%の6万~7万円もほぼ二分された。
この調査は、2月21日から3月28日にかけて国内全域を対象にインターネットで1人暮らしについてアンケートを行ったもの。学生、主婦、社会人などから寄せられた有効回答数1291件を集計した。
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築年数が過ぎた経年物件で2Kの部屋がある賃貸物件の場合、広さはあるので、1LDKにリノベーションすると、グッと人気が高まる可能性が出てきます。
私がデザインさせていただきました「山王マンション」「新高砂マンション」でも、その効果は確認できています。
山王マンション 603 / 402号室 リノベーション
新高砂マンション 206 / 201 / 403 / 703号室 リノベーション
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3月 4th, 2011
■ あきよし医院リノベーション工事Ⅲ-特別室の工事も終盤です
■築30年を過ぎた建物は、現在のような断熱をしている建物は少ないです。
この建物も断熱をしていなかったため、外壁側の窓と壁には床に水がたまるほどの結露が発生していました。
そこで今回特別室のリノベを行うに伴い、外壁側の壁にウレタン吹付断熱を施工し、窓には内窓を取り付けました。
下の写真は、既存のアルミサッシの内側に内窓サッシを取り付けたところです。
外壁側にはウレタン吹付をしてボードを新たに張っていますので、内窓サッシを取り付けても壁の厚みがあるので
すっきりした納まりになっています。
色は、木製建具と同色のダークブラウンにしています。
↑ 既存アルミサッシの内側に新たに内窓用のアルミサッシを取り付けたところです。
↑ 既存アルミサッシは、3分割されたはめ殺し窓(FIX窓)でした。
その割に合わせて、真ん中がFIXで両側が引き戸になった内窓サッシを取り付けたところです。
■クリスタルカウンタ取り付け
特別室なので単なる洗面器ではなく、グレードの高い洗面カウンタである「クリスタルカウンタ」(TOTO)を取り付けました。
これはボウル一体型のカウンタなので、汚れやお手入れがしやすいものとなっています。
給湯施設がないので、小型の電気温水器(3L)を取り付けて、お湯も使えるようにしています。
↑ カウンタを支持するブラケット取り付け ↑ ブラケットの上にカウンタを設置
↑ 設置完了。ボウル一体型のなのでスッキリしたデザインで、お手入れも楽です。
カウンタ上部の壁は水に強いメラミン化粧板を張っています。
■便器取り付け
特別室なので、トイレが設置されていましたが、大変狭いトイレでしたので、タンクレストイレにしました。
前便器の排水孔が手前にあり、そのまま普通の便器は取り付けることができない状態ですので、
リモデル用の便器を使っています。
給水用の配管なども考慮し、壁を少しふかしてタンクレストイレを設置しました。
これで、以前よりもだいぶ広いトイレとなりました。
>>完成までのストーリー
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>>11 – サイン完成
>>10 – 特別室リノベ04
>>09 – 特別室リノベ03
>>08 – 特別室リノベ02
>>07 – 特別室リノベ01
>>06 – サイン計画
>>05 – 照明計画
>>04 – 廊下壁塗装検討
>>03 – 上吊り引き戸検討-2
>>02 – 上吊り引き戸検討-1
>>01 – デザイン開始・概要
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内窓サッシ:「プラマードU」(YKKAP)
洗面カウンタ:「クリスタルカウンタ、ボウル一体型」(TOTO)+小型電気温水器「湯ポット」(TOTO)
便器:タンクレストイレ「ネオレストD1(フタなし)」(TOTO)
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「あきよし医院」リノベーションⅢ
場所:福岡県太宰府観世音寺
構造:RC造3階建て
築年数:約30年
工事:㈱マベック
デザイン:信濃設計研究所
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タグ: リノベーション, 内窓, 断熱, 病院
2月 28th, 2011
■ 特別室:建具工事、内装工事
他の病室と同様に、ドアを取り外し半自動上吊り引戸にしています。
特別室は、他の病室とは異なるデザインとしているため、室内側の仕上げを変えました。
↑ 室内側:ダークブラウンの仕上げ ↑ 廊下側:他の建具と同様の仕上げ
↑ トイレの建具もダークブラウン ↑ トイレ内:既存タイルの上にカチオン処理、クロスを張ります。
↑ 床のビニル床シート工事開始 ↑ 天井のパテ処理も終わりクロス工事に移ります。
>>完成までのストーリー
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>>11 – サイン完成
>>10 – 特別室リノベ04
>>09 – 特別室リノベ03
>>08 – 特別室リノベ02
>>07 – 特別室リノベ01
>>06 – サイン計画
>>05 – 照明計画
>>04 – 廊下壁塗装検討
>>03 – 上吊り引き戸検討-2
>>02 – 上吊り引き戸検討-1
>>01 – デザイン開始・概要
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「あきよし医院」リノベーションⅢ
場所:福岡県太宰府観世音寺
構造:RC造3階建て
築年数:約30年
工事:㈱マベック
デザイン:信濃設計研究所
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タグ: リノベーション, 内装, 建具, 病院