■ 直方-F邸新築工事02-敷地:解体工事

10月 1st, 2013

■ 直方市内の住宅の新築工事-02:敷地:解体工事

遠賀川河川敷近く、間口6.4mx17mほどの細長敷地。
写真中央、木造2階建ての住宅が建ってましたが、解体工事を行い更地になりました。
この敷地に、新しい住宅を建築します。

現在設計進行中。

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■ 福岡県直方市  :  F邸新築工事

工事工程10 (完成)
工事工程09 (足場解体)

工事工程08 (足場解体前)

工事工程07 (内装工事)

工事工程06 (外壁工事)

工事工程05 (大工工事・設備工事)

工事工程04 (大工工事・設備工事)

工事工程03 (大工工事)

工事工程02 (上棟)

工事工程01 (基礎工事)
工事工程00 (地鎮祭)
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現場敷地02 (解体工事)
現場敷地01 (現状)

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“The Urbanship in Nogata”

F邸新築工事 : コラボレーションプログラム
nano Architects x es design <プロジェクトコーディネイト、土地媒介、融資補助等>

この住宅プロジェクトは、コラボレーターである 「es design 」 さんとのコラボプロジェクトです。
お施主様に安心して、よりよい住環境を提供させていただくために、土地探しから、資金計画、融資関連、設計・監理、施工業者選定、アフターケアまで、プロジェクト全体のお手伝いを可能にする「コラボレーション」という形態で仕事をさせていただいております。

F邸
構造 : 木造2階建 在来工法
施工 : 西部ガスリビング㈱

 

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■ 直方-F邸新築工事01-敷地

9月 24th, 2013

■ 直方市内の住宅の新築工事-01:敷地

遠賀川河川敷近く、間口6.4mx17mほどの細長敷地。
写真中央、木造2階建ての住宅が建っているところが敷地です。
この建物を取り壊し、新しい住宅を建築します。

現在設計進行中。

■ 福岡県直方市  :  F邸新築工事

工事工程10 (完成)
工事工程09 (足場解体)

工事工程08 (足場解体前)

工事工程07 (内装工事)

工事工程06 (外壁工事)

工事工程05 (大工工事・設備工事)

工事工程04 (大工工事・設備工事)

工事工程03 (大工工事)

工事工程02 (上棟)

工事工程01 (基礎工事)
工事工程00 (地鎮祭)
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現場敷地02 (解体工事)
現場敷地01 (現状)

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“The Urbanship in Nogata”

F邸新築工事 : コラボレーションプログラム
nano Architects x es design <プロジェクトコーディネイト、土地媒介、融資補助等>

この住宅プロジェクトは、コラボレーターである 「es design 」 さんとのコラボプロジェクトです。
お施主様に安心して、よりよい住環境を提供させていただくために、土地探しから、資金計画、融資関連、設計・監理、施工業者選定、アフターケアまで、プロジェクト全体のお手伝いを可能にする「コラボレーション」という形態で仕事をさせていただいております。

F邸
構造 : 木造2階建 在来工法
施工 : 西部ガスリビング㈱

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三大水回り空間の克服 – 近代の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?

8月 17th, 2012

■ 近代以降の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか? ”三大水回り空間の克服”

近代以前、炊事場は裏手の土間。トイレや湯屋は別棟だったり、最も裏の部分に配置されていました。
このような状況だった水回りを考えると、”トイレ、キッチン、お風呂”=三大水回り空間の忌避性を改善し、快適な居住空間化することが日本人の悲願だったのではないでしょうか。

多湿な日本において、木・土・紙・藁・草などでできている建築物を、水・湿気からどのように守るのかが永遠の課題でした。
近代に入り、新素材が現れます。鉄、ガラス、コンクリート、プラスチック、化粧版、科学塗料、防水シート・・・など
誰もが望んだ近代建築の姿は、これらの、新素材と新工法を開発し、三大忌避空間である水回りを快適な住空間にとりこむことでした。

Ⅰ.トイレ
1956年(S31)日本住宅公団が洋式便器を採用します。1964年(S39)東京オリンピックを期に徐々に広がり、洋式便器が和式便器を上回るのは、1977年(S52)のことになります。1980年(S55)には温水洗浄便座が発売、1993年(H05)タンクレストイレが発売されました。
(同時にトイレットペーパーの歴史も参照してください)

簡単に振り返ると、
70年代に洋式化、80年代に快適化、90年代にインテリア化(=デザイン化)が成し遂げられたといえそうです。
トイレが快適な居住空間化されたのは、狭苦しい半畳広さのトイレがなくなり、温水洗浄便座が普及、デザインにまで意識されるようになった頃からでしょう。

Ⅱ.キッチン
近代建築としてのキッチン設備も、大変な苦労の上に様々な問題を克服していっています。
洋式便器と同様、1956年(S31)日本住宅公団がステンレスキッチンを採用。2年後の1958年(S33)公団住宅用換気扇が採用されます。それまでは、キッチンコンロ部分に換気扇がなく、窓を開けるだけで排気していまいた。古い建物を見た時に、キッチンがステンレスキッチンだったのか、換気扇が付いていたのかなどがわかると、だいたいの年代が推測できます。
1973年(S48)システムキッチンが発売、次の年にレンジフードファンができます。しかし、シロッコファンの深型レンジフードが完成するのは10年後の1983年(S58)まで待たなければなりませんでした。ここでやっと、キッチンコンロの排気をダクト化することができ、アイランド型など、キッチンの位置を比較的自由にレイアウトできるようになったのです。

簡単に振り返ると、
50年代後半から、人大研ぎ出しシンクから夢の様なステンレスキッチンへ、換気扇の採用、70年代にシステムキッチン化、80年代にシロッコファンの深型レンジフード化、といえそうです。
キッチンが快適な居住空間化されたのは、システムキッチン+シロッコファンのセットが揃った80年代頃からでしょう。

Ⅲ.お風呂
お風呂は防水問題が常につきまといます。近代建築として、都市型集合住宅が成り立つには、どうしても防水問題を克服しなければなりません。防水化と乾式化が両立した工業製品化されたユニットバスがどうしても必要でした。
1964年(S39)東京オリンピックの開催に合わせ、ホテルニューオータニに世界初のユニットバスが納入されました。しかし、まだ一般の住宅では、木の浴槽から、FRPやステンレスの浴槽に変わった程度でした。1966年(S41)に集合住宅用ユニットバスが発売され、約10年後の1977年(S52)戸建用ユニットバスが発売されます。70年代後半の賃貸マンションを見てみると、多くのマンションが、まだ、タイル+ポリ浴槽+バランス釜という組み合わせです。一般的な居住空間がユニットバス化していくのは、80年代に入ってからのようです。

簡単に振り返ると、
60年代ユニットバス化の始まり、木の浴槽から新素材の浴槽へ、80~90年代にやっとユニットバスが一般化し、快適な居住空間化されたといえそうです。

 

 
■ トイレ、キッチンと近代化は成し遂げられ、最後にお風呂がユニット化された時点で、三大忌避空間は”快適な居住空間化”され、近代建築として完成されました。

基本的な機能を確立した三大水回りは、その後、生活をささえる裏方機能から、徐々に住空間の主役となっていきます。
水回り空間のデザイン化=インテリア化です。

デザイン化された水回り設備は、今や、記号化されることも増えてきました。例えば、均質空間化された用途不明の空間にタンクレストイレが置かれた瞬間、そこがトイレとなります。オフィスのような空間でも、トイレ、キッチン、お風呂というモノを置くと、それは住宅を表します。

近代建築は、三大水回り空間の忌避性を克服、制圧しました。

 

 
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近代以降の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?

7月 6th, 2012

■ もうこれ以上耐えられない、画一的・均質的な近代日本の居住空間は、何を目指してつくられてきたのか?(ラフスケッチ)

今世紀初めに始まった”リノベーション現象”は、戦後約60年が過ぎ、やっとやってきた日本の居住空間の”ポップカルチャー化現象”ではないかと思っています。時代遅れの超保守的な業界が作り上げた、画一的、均質的な居住空間に、”もうこれ以上耐えられない”といった拒絶反応が、”リノベーション現象”の一つの原因となっているのではないでしょか。
そこで、まず、もうこれ以上耐えられない画一的・均質的な居住空間は、何を目指してつくられてきたのかを考えてみました。

○ 近代以前の住空間の何を克服しようとしてきたのか?

封建的家族形態の克服 ライフスタイル 和式 洋式   男女平等
水回りの克服 工法 湿式 乾式   不浄的空間から快適空間
自然素材の経年劣化克服 材料 自然素材 ラッピング・コーティング・化学処理  キッチュ
火災の克服 防火 可燃性 不燃化  都市災害の低減
職人不足の克服 施工性 組立   職人確保、工法マニュアル化

 

そのほか、次のような変化がありました。

畳 → フローリング
座卓+座布団 → テーブル+イス
布団 → ベッド
タイル → ユニットバス
換気扇 → シロッコファン
新壁 → 大壁
漆喰・土壁 → ビニールクロス
本物 → プリント

 

○ ライフスタイル
近代日本の大衆居住空間は、60年~70年かけて、モダニズムが提示した自由・平等・合理化などの考え方もとにしたライフスタイルの西洋化という頂点をめざしつつも、変わることのない日本的部分を残しながら、日本独自の居住空間をつくりあげたようです。
封建的な家族形態から友達のような親子関係の家族へ、座卓に内在する上下関係をなくし、テーブル+イスのアクティブ空間へ、水回りの快適空間化と家事の低減など、都市の住宅不足解消、核家族化、持ち家政策など社会政策や社会の変化のなかでライフスタイルが確立してきました。

○ 水回り
近代日本の居住空間が克服すべき(不浄的)空間が、水回り、”キッチン”、”トイレ”、”お風呂” でした。
多湿環境の中で、維持管理に大変苦労してきた水回りを、何とか快適な空間にしたいという希望が、”湿式工法”から”乾式工法”へ、ひたすら製品、工法の開発を促進していきました。多湿環境の中での水回り空間の快適空間化が国民全体の悲願であり、建築の近代化の大きな目的・目標でした。

○ 建築材料
木、紙、土という多湿に対応した、主に地産素材でできていた建築に、近代の三大素材、”鉄”、”ガラス”、”コンクリート”が参入、新たな居住空間を形成し始めます。急激な都市化とともに、火災延焼防止のために建築の不燃化が最優先政策として推し進められました。
また、経年変化・劣化してゆく自然素材に対し、変形・劣化が少なく、維持管理が簡単、施工性がよく、大量生産できる工業製品が、化学力の発展で実現し、良い材料として認識され、仕上げ材の主役になりました。対して、自然素材が悪い材料という認識になってしまいました。たぶん、近代の合理的な視点に立てば、このような工業製品が良い材料となるのでしょうね。

 

○ 近代日本の大衆居住空間はどのような材料で構成されてきたのか?

地産地消を基本に使用してきた日本建築の素材である、木や藁、紙、土などは、都市化が急激に進む中で、メンテナンスフリー、不燃化、施工性、にすぐれた工業製品に取って代わっていきます。一見、本物のような素材や、ひと目で工業製品とわかる素材など、様々な仕上げ素材がでてきましたが、全体の方向性を見ると、共通の機能・目的である、施工性がよく、安価、メンテが簡単、劣化しない、変形しないという素材で囲われた均質的な空間仕様が完成し、結果、大衆居住空間は、(特に投資目的の賃貸物件は)全国どこへ行っても同じような空間になってしまいました。普通のアパート・マンションも、億ションも基本的な内装仕上げの項目を比較すれば、同じ仕上げが使われています。

 

バブル後、目標であった西洋合理的ライフスタイルがまやかしであることが、新しい世代により無言の提示、この世代が”リノベーション現象”を起こし、新しいとか古いとか関係なく、自分の感性に合うものに価値を与えることにより、近代以降の日本の本当のライフスタイルは何か?を模索し始めたのだと思っています。
これは居住空間ばかりではなく、エネルギー政策、雇用形態、ワークライフバランス、社会補償制度もふくめた、ガラパゴス化した日本のポップカルチャー(大衆文化)主体のポストモダン的ライフスタイル全体の模索=挑戦であるといってよいのではないでしょうか?

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コーポラティブヴィレッジ春日原南町-8街区-竣工写真-21

6月 18th, 2012

■ コーポラティブヴィレッジ春日原南町―8街区:”MU:2F-主寝室・子供室”

子供室は2室あり、間仕切りは3枚引戸で開閉できるようにしています。屋根の勾配に合わせて天井を斜めにしロフトを設置しています。ロフトにも引戸があり、両室のロフトも行き来できるようになっています。
 
 
コーポラティブヴィレッジ春日原南町-8街区-「なないろガーデン」
>> 8街区:E区画:MO邸
>> 8街区:D区画:N邸
>> 8街区:A区画:MU邸

>>完成までのストーリー
—————————————————————–————————————————————–
> 15 – 解散総会 -2012年03月31日
> 14 – 外構工事 -2012年03月
> 13 – プラン発表会 -2012年01月
> 12 – 外壁+大工工事終了 -2012年01月
> 11 – 外壁 -2011年12月
> 10 – 窓 -2011年12月
> 09 – 中間検査 -2011年11月
> 08 – もちまき -2011年11月
> 07 – 上棟 -2011年11月
> 06 – 土工事+基礎工事 -2011年10月
> 05 – 地鎮祭 -2011年9月
> 04 – 敷地 -2011年6月
> 03 – 設計:概算見積前プラン -2011年6月
> 02 – 設計:ラフプラン -2011年5月
> 01 – 設計開始 -2011年4月
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「コーポラティブヴィレッジ春日原南町Ⅷ街区」
福岡県春日市春日原南町
全7戸中、3戸設計

プロジェクトメンバー
コーディネート:(株)エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産(株)
全体計画:(株)建築デザイン工房
住戸設計:信濃設計研究所 信濃康博、その他3名
施工:(株)斉藤工務店

 

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コーポラティブヴィレッジ春日原南町-8街区-竣工写真-18

6月 4th, 2012

■ コーポラティブヴィレッジ春日原南町―8街区:”MU:1F-LDK”


↑ MU邸1F/LDK
中央、直径8寸の大黒柱。
床:ナラ幅広(無垢)+オイル塗装
キッチン吊戸扉:ランダムウォールナット突板真空貼り
ダウンライト:LED8.7W/高演色電球色/広角タイプ/断熱施工型/調光/

コーポラティブヴィレッジ春日原南町-8街区-「なないろガーデン」
>> 8街区:E区画:MO邸
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>> 8街区:A区画:MU邸

>>完成までのストーリー
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> 05 – 地鎮祭 -2011年9月
> 04 – 敷地 -2011年6月
> 03 – 設計:概算見積前プラン -2011年6月
> 02 – 設計:ラフプラン -2011年5月
> 01 – 設計開始 -2011年4月
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「コーポラティブヴィレッジ春日原南町Ⅷ街区」
福岡県春日市春日原南町
全7戸中、3戸設計

プロジェクトメンバー
コーディネート:(株)エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産(株)
全体計画:(株)建築デザイン工房
住戸設計:信濃設計研究所 信濃康博、その他3名
施工:(株)斉藤工務店

 

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コーポラティブヴィレッジ春日原南町-8街区-竣工写真-17

5月 28th, 2012

■ コーポラティブヴィレッジ春日原南町―8街区:”MU:1F-LDK+和室”


↑ MU邸1F/LDK
正面の細長窓の中央にテレビを設置する予定。右側がダイニング1間半の引き違い窓はlow-eガラスを使用。専用庭のデッキにでることができます。和室は引戸で間仕切ることができます。

コーポラティブヴィレッジ春日原南町-8街区-「なないろガーデン」
>> 8街区:E区画:MO邸
>> 8街区:D区画:N邸
>> 8街区:A区画:MU邸

>>完成までのストーリー
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> 14 – 外構工事 -2012年03月
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> 12 – 外壁+大工工事終了 -2012年01月
> 11 – 外壁 -2011年12月
> 10 – 窓 -2011年12月
> 09 – 中間検査 -2011年11月
> 08 – もちまき -2011年11月
> 07 – 上棟 -2011年11月
> 06 – 土工事+基礎工事 -2011年10月
> 05 – 地鎮祭 -2011年9月
> 04 – 敷地 -2011年6月
> 03 – 設計:概算見積前プラン -2011年6月
> 02 – 設計:ラフプラン -2011年5月
> 01 – 設計開始 -2011年4月
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「コーポラティブヴィレッジ春日原南町Ⅷ街区」
福岡県春日市春日原南町
全7戸中、3戸設計

プロジェクトメンバー
コーディネート:(株)エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産(株)
全体計画:(株)建築デザイン工房
住戸設計:信濃設計研究所 信濃康博、その他3名
施工:(株)斉藤工務店

 

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リノベーション現象とは、日本の居住空間のポップカルチャー化現象である。

5月 23rd, 2012

■ 昭和元年(1926年)、RC造・耐震・不燃化”同潤会アパート”から始まった日本の都市型近代集合住宅・・・21世紀初頭、個人が服を選ぶように、住む部屋を自分の感性にあったデザインで選ぶ ”リノベーション時代”が到来。

日本の居住空間は戦後約60年を経て、やっとポップ・カルチャー化(大衆化)が始まりました。今世紀に入り瞬く間に広まった”リノベーション現象”がその一つです。

衣服→アクセサリー→小物・雑貨→イス→家具→そして、やっと、インテリアまで日本人の個人領域が拡大しています。いまや、住む部屋のデザインが、自己表現として重要な時代です。インテリアも個人を基準とした感性領域となったのです。

■ リノベーションに携わって実感したことは、リノベーションが浸透し大衆化していく過程とは、今まで支配的だった堅固なヒエラルキーが崩れていく過程なのだということです。例えば”nLDK問題”などという建築専門家がなんやかんやいいながら繰り返し提案してきたものなど、ポップ・カルチャー(=ファッション)にかかってしまえば、問題そのものが無効化してしまい、いとも簡単にとんでもない空間が実現してしまいます。
リノベーション浸透過程で、煩雑・多様な大衆文化(ポップ・カルチャー)による社会規範崩壊現象をまのあたりにし、これがつまりポストモダン社会なのだと実感しました。(”後期モダン”・”アフターモダン”どれが適切な表現なのかよくかわかりませんが)”専門家のデザイン+職人の技”も、学生諸君のデザインも、リノベ好きのセルフリノベーションも、どれも選択肢の一つに過ぎず、入居者個人の感性領域に響くか、響かないか、それしかない世界になってしまったのです。(新築神話もそれほど機能しなくなっています)

下図:リノベーション時代のフラット化した居住空間概念図
X:デザイン理念・感性軸(かわいい・かっこいい時代は理念・理論もファッションアイテムの一つに過ぎない)
Y:個人領域の社会軸(社会的客観的地位と自己中心的満足と優劣はない)
Z:技術的表現軸(技術でさえ上手ければ良いというわけではなく、DIY的ぶっつけディティール・表現を望む人も多い)
デザイン性、社会性はフラット化、同一平面状に位置し優劣化できない。
個人領域の感性・価値が大きいか小さいかが重要な世界(風船が大きいか、小さいかだけ)
全体の空気は”かわいい・かっこいい”が支配している。

 


 
 
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