■ ”僕は君たちに武器を配りたい”を僕は君たちに配りたい

3月 22nd, 2013

■ 非常勤講師をさせて頂いる中で、この時期、卒業生諸君を送り出すにあたり、これからの社会でどのような能力が必要なのかを、自分なりにお伝えしていますが、なかなかうまくいっていません。そこで、この本のご紹介。

■ 僕は君たちに武器を配りたい 著:瀧本哲史さん 講談社

私には配れるような武器がないので、”僕は君たちに武器を配りたい”を僕は君たちに配りたい

○ 「ゲリラ戦」

『はじめに』でこう書かれています。

『本書は、これから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、非情で残酷な日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめである。』

建築やデザインを学校で学び、就活をしたことのある方々で、なかには辛い思いをしたこともある方もおいでになるかと思いますが、伝統的に村社会的慣習が残るこの業界は、特に新卒には大変厳しい状況のようです。
この業界だけだと思ってきましたが、景気低迷の日本では、どうも一般社会も同じような状況になってきたようです。

いくつか刺激的な文章を抜き出してみましょう。

このような社会を生き抜くための「武器」を手渡したい。

なすべきことは、このような厳しい世の中でもしたたかに生き残り、自ら新しい「希望」をつくりだすことである。

「資本主義2.0」ともいうべき新しい資本主義の流れ  

「投資家的に生きる知恵」

「投機」ではなく「投資」の考え方を身につけ、「投機家」ではなく「投資家」になること。

資本主義の本質を理解すること。刻々と変わる情報を察知して、インプットを変えることで、アウトプットである自分自身の行動を具体的に変えること。

先が見えないときこそ必要なのは、正規軍の戦い方ではなく、状況に応じて臨機応変に戦術を変える、「ゲリラ戦」の戦い方なのである。

 

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僕は君たちに武器を配りたい
著者:瀧本 哲史さん
出版社:講談社 (2011/9/22)

武器としての決断思考 (星海社新書)  瀧本 哲史 新書  もおすすめです。

 

 

■学生のみなさんと「山王マンション」のリノベーションルーム見学会

3月 20th, 2013

1年間デザインを学び、4月から2年生になる皆さんに、少しでも刺激になってくれればよいのではないかと思い開催しました「山王マンション」のリノベーションルーム見学会。今回は、「山王マンション」の6部屋のリノベーションルームの見学をすることができました。


↑ どの部屋も、方向性の異なるデザインなので、好みが異なる学生のみなさんのさりげない会話も大変参考になります。

 

自分が住む場合、自分がデザインする場合、自分がオーナだった場合、それぞれの立場で部屋に対する見え方が変わってきます。
デザインを学ぶということは、それぞれの立場、視点を考えることでもあります。見学会とは、ただ完成品を鑑賞するだけではなく、そのようなそれぞれの立場や視点を学ぶ場でもあるのではないかと思っています。

ストック時代をむかえている日本では、近代文明の中のストック文化を作っていかなければなりません。ストック文化とは、100年単位の営みの話になりますので、世代を超えて伝えていかなければならい文化です。これからも、なるべく若い方々にこういった見学会を通して、ストック文化について考えてもらえる機会を作っていこうと思っています。

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「山王マンション」リノベーションルーム

>>305号室 : ”時代”移植 ”ザ・タイムズ” トランスプランテーション
>>407号室 : ”時代”蘇生
>>603号室/402号室 :CQ
>>502号室 : ”古梁”

■山王マンションリノベーションⅠ期_2004年 ― 福岡のリノベーション黎明期

 

■ 学生のみなさんの作品評価基準について

3月 18th, 2013

福岡デザイン専門学校、1年生の自主研究発表会に参加させて頂きました。

毎年、この時期、3年連続で1年生の作品講評会と、1年後の成長した2年生の卒業制作展に参加させていただいております。この2年間の学生たちの成長を見続けている中で、1年生の作品のどこをみて、何を、どのように評価すればよいのかを(この時期だけですが(笑))考えています。じっくり考えてみれば作品評価には様々な視点が考えられ、なかなか評価基準が定まりません。

右肩上がりのまだみんなの目標がはっきりしていたメインカルチャー主体のモダニズムの時代から、低空水平飛行の個人の感性に立脚したサブカルチャー主体のリ・イマジネーションの世界に移行した日本で、私が20年以上前の学生時代に学んだ評価基準で今の学生の作品を評価することに私は違和感を感じ、独自の評価基準を模索しています。果たしてどのような視点で、どこを、どのように評価し、何を作者に伝えればよいのでしょうか?

■評価基準

去年の春からたったの数ヶ月、デザインの勉強を始めたばかりのみなさんが大半を占める1年生。自分のデザインを自ら作品として完成させ、発表会でプレゼンテーションするという大仕事に挑戦しています。

このような学びはじめの状態で、自分の作品を完成させるという課題を評価する場合、卒業制作の評価基準と同じなのはまずいのではないかと思い始め、自分なりに、どのような視点で、どのように評価し、それを学生のみなさんにどう伝えるのか、を考え始めました。学校の専攻は、建築、インテリア、店舗、ディスプレイ、家具、プロダクト、の6分野にわかれ、それぞれ学生たちが自分のやりたいことを自分で選択し、作品をつくります。評価は6分野すべて同じ土俵なので、優劣を決めるのは困難を極めます。(不可能といっても良かもしれません(笑))

■6分野の作品を同じ土俵でどう評価するのか(表評価)
そこで、私は、6分野の作品をなるべく客観的に、同じ土俵に並べるために、次のような評価基準を設定しました。

○評価基準Ⅰ

1,コンセプト
2,物語
3,アイデア
4,デザイン
5,プレゼンボード(A2、1,2枚)
6,発表(プロジェクターを使いプレゼ)

以上6つの要素にわけてみなさんの作品の特徴について考えてみました。6要素の意味としては以下のように考えていてます。

1,「コンセプト」「物語」→ 問題意識をもって「社会や自分と向き合あう」
1年生なので、テクニックというより「気持ち」「姿勢」「態度」
2,「アイデア」「デザイン」→ 作品をつくる「技術」
問題解決手法、デザイン処理、効果、効用
3,「プレゼンボード」「発表」→ 「他人に伝える力」
どこまで自分の思いや考え方を伝えられるか。
(なかなか思ったとおりに伝わらない。)

技術はまだ未熟な1年生にとって、何をするにも最も大切なのは、1の問題意識をもって「社会や自分と向き合あう」ことだと思ってはいますが、評価はあくまでも目の前の作品なので、大切さを伝えるのは難しく、教えるのも難しく、あまりうまくいきません。
次に「技術」。学校のプログラムはこれを中心に構成されてます。学生のみなさんが学校へ来ている目的であり、最も身につけたいことであり、向上していくのが実感としてわかり、学ぶ楽しさもここにあります。デザイン界で仕事をしていくには必ず必要な能力です。ただ、ハードデザインに偏っているので、これからの社会を見据えソフトデザイン部門を増やす必要がありそうです。
「他人に伝える力」はもしかすると、社会で生きていくために、誰しもが(時には「技術」より)最も必要なことかもしれません。すべての学校の教育プログラムでは、ここが抜け落ちているため、多くの人々が(私も)、社会に出てから苦労してしまいます。

これらを見ると、評価基準としては、従来の基準と特に変わらず、異なる6分野を客観視するための一手法でしかない事がわかります。やはり私も、学生時代に学んだことからまだ抜け切れていないようです(笑)

○ちなみに1年生の作品をこれらの6要素で評価した上での注意事項として、下記のように学生たちにはお伝えしています。

1,上記6要素の意図とそれぞれの大切さ。
2,実は、評価の上下ほど、みなさんの能力はたいして違わないこと。
3,一年生時点での作品評価結果のみの意味と無意味さ。
4,経験や技術がないからこそ、にじみ出てくる個性について
5,思い描いた理想と、現実にできた作品にギャップがあればあるほど未来に可能性があり、大きく飛躍する可能性もあること
6,1年後の卒業制作を見据え、挑戦し、失敗することの意義、大切さ、有効性について

■ここで今年の1年生の作品の全体的特徴をみてみましょう

・単なる造形的な形(ハード)だけの作品は少なく、利用する人、利用方法、効果、など、人を中心にしたソフトデザインを意図してハードデザインを考えた作品づくりをしていました。

・数年前爆発的な広がりを見せた環境問題を主題にした作品は、世の中の空気を読みとるように数少なく影を潜め、少子化、草食男子、出会い、コミュニケーションなど、国内の課題である若者たちを取り巻く環境をテーマにしている作品がいくつか見られるようになりました。大きなできごとや世相が、学生たちの作品のテーマにも影響をあたえているようです。

・イベント全体含めたディスプレイデザインなど、公共性や社会性を加味した参加型のソフトデザインを取り入れた意欲的な作品も見られました。

・クラスの仲の良さを象徴するように、ほとんどの学生が平均以上のレベルに達していました。クラスのまとまり、仲の良さ、孤立化する生徒の有無、先導的役割の学生数と質、ゼミの参加人数など、数年間全体を俯瞰してみると、全体の作品レベルに影響がみられます。

○繋がりのデザイン―ソフトデザインへのシフト

上記のような一年生の作品の特徴をみると、先ほどの作品評価基準Ⅰでは曖昧なところが出てきてしまいポイントがつかめていないのがわかります。そこで先ほどの評価基準をハードデザイン的評価とし、これから上げる基準をソフトデザイン的評価としたいとおもいます。

○評価基準Ⅱ

1,企画デザイン → ソフト的発想力
2,コラボデザイン → 組み合わせのおもしろさ
3,イベントデザイン → 参加型デザイン
4,ソーシャルデザイン → 社会性のあるデザイン
5,コミュニティデザイン → 集団や組織のシステムデザイン
6,コミュニケーションデザイン → ヒトとヒトの繋がりのデザイン

・ 実社会での実現性よりも学生ならではの発想の独自性、先進性、おもしろさ
・ 発想に基づく、組織、システム、運営などのデザイン処理技術
・ 人間、社会に対する問題意識、課題設定、解決手法、効果
など、ソフトデザイン的評価を設定してはどうかと考えています。

■そして、作品個別の特徴
1年生の作品は、1年生でしか作ることができない、最初で最後の自分の作品です。技術が未熟なため思いもよらないことが時々起こります。

A:「自分の能力を見極め、最大限と思われる1年生なりの能力をいかんなく発揮した、完成度が高く、センスが感じられる、まとまった作品」
B:「自分の能力以上の課題に挑戦し、時間と労力を最大限かけたが、技術が追いつかずまとまるはずもなく、未完成であったり、破綻してしまった作品」
C:「プロの業界的視点や常識的な大人の視点で見た時に、非常識なところやセンスがズレたところがみられる作品」
D:「体裁を整えるために、後付のコンセプトを無理やりつけて、作品の質と異なることを主張してしまった作品」
E:「密度がやたら高い部分があるかと思えば、稚拙で粗い部分があり、アンバランスさが際立つ作品」
F:「コンセプト、問題意識、姿勢、筋道、必要要素がそろいプレゼもうまいが、肝心のデザインがなっていない作品」
など・・・

来年、卒業制作を控えた、数ヶ月しか勉強していないみなさんを相手に評価する場合、A、B、C・・・を比べた時、Aに高評価を与えるのは自然で、私も実際に高評価をしましたが、B、C、D・・・が評価されないのは、リ・イマジネーション時代の今では、(私にとって)講評として想像力がなく、つまらないですね。みんなが共有する目標があり希望を持って頑張れと、胸をはっていえない今、作品のおもしろさ、魅力、何よりも可能性が、実はB、C、D・・・にあるのではないかと思い始めています。

なぜなら、一年後の卒業制作の作品を見てみますと、みなさん一年生の時から驚くほど成長し、体裁の整った”作品”としてキチンと成立しています。そこには成長を喜ぶのと同時に、バランスがとられ、整合性がとられ、技術をマスターし、表現もできるようになったがゆえの、身の丈にあった、違和感のない、予定調和的な、キチンと整列展示されているだけの作品になってしまったという、寂しさ、みたいなものも感じてしまっています。

もしかすると、1年生が作品をつくる最大の目的は、果敢に挑戦し”失敗”をするためかも知れません。自分の挑戦と追いつけない能力、理想と実際にできた作品のギャップ、作ったものと説明しているコンセプトとの齟齬、余計で異質なものを付け加えてしまった作品。これらのギャップ、齟齬、蛇足等は作品を破綻させ、滑稽にみえますが、まじめにやればやるほど、ギャップが大きければ大きいほど、なにか独特な、特別のエネルギーを発っします。その特別のエネルギーに私の感性は刺激され、いつの間にか想像力をふくらませてしまいます。そこには得体のしれぬ可能性が秘めらているのです。

そこで、評価基準Ⅲ

■評価基準Ⅲ
リ・イマジネーション的評価基準

1,挑戦度
2,ユニーク度
3,飛躍度 齟齬度
4,斬新性
5,シミュラークル度
6,アンバランス度

■まとめ。
「一年生のための自主研究作品の評価三視点」

Ⅰ,ハードデザイン
Ⅱ,ソフトデザイン
Ⅲ,リ・イマジネーション

Ⅰハードデザイン的評価
1,コンセプト
2,物語
3,アイデア
4,デザイン
5,プレゼンボード
6,プレゼンテーション(発表)

Ⅱ、ソフトデザイン的評価
1,企画デザイン → ソフト的発想力
2,コラボデザイン → 組み合わせのおもしろさ
3,イベントデザイン → 参加型デザイン
4、ソーシャルデザイン → 社会性のあるデザイン
5、コミュニティデザイン → 集団や組織のシステムデザイン
6、コミュニケーションデザイン → ヒトとヒトの繋がりのデザイン

Ⅲ、リ・イマジネーション的評価
1,挑戦度
2,ユニーク度
3,飛躍度 齟齬度
4,斬新性
5,シミュラークル度
6,アンバランス度

■作品づくりの目的→作品づくりは自由な社会で生きていく上でのスキルアップにつながる。

自分への挑戦こそが作品づくりの目的である。
これは、社会で生きていく上で、すべての人々が生きる目的として有効である。他人と比べるのではなく、自分が成長できたかどうかが問題となる。
つまり、自由課題の作品づくりは、生きていく上での目的を学ぶ教育システムとして機能する。

1,自分と向き合い、社会と向き合う。
2,自由の世界の中の振る舞い方を知る。自由の中の不自由
3,他人に伝えることの難しさを知る。自分の思ったとおりに他人は理解しない。

自由が与えられることとは、自分とは何かを突きつけられることである。自由課題が目の前に現れたとき、あまりにも広大な自由な世界で何をすべきなのかを見つけるのは、校庭に落とした一円玉を見つけるように不可能といっていいほど困難をきわめる。一円玉を探すより、校庭で友達と遊んでいた方がいいだろう。運が良ければ見つけだすことができるかもしれない。しかし、ほとんどの人が見つからずに時間が過ぎてゆく。それが標準なのだ。
期限が限られた自由課題の作品づくりはその状態を体験することができるまたとない機会となる。本当の自分の作品を見つけることはできずに、他の既存イメージと戯れることによってしか作り上げることができない。それほど自分と向き合うことは難しい。

これからの社会で必要なこと、
1,無数の選択肢で溢れた海原で、不必要なものを捨て必要なものを拾い上げ、優先順位をつけて実行してゆく力。つまり、選択肢候補の峻別と優先順位付けと実行力。つまり、マネジメント能力の習得。
2,”おもしろきことなき世をおもしろく”
仕事は自分で創り出すもの。ゲリラ戦を計画し実行する力。ゲリラ戦術の習得。
3,リスクヘッジ
不確定、不安定、流動化。常にリスクはつきまとうので、リスクに備える環境を整えておく。準備を怠らない。リスクヘッジの習得。
4,コミュニケーション+プレゼンテーション。人とつながる力+人に伝える力
5,自分の確立は不可能であることを知ること。社会の中でしか自分は存在できない。

■最後に
有効な点、無意味なところ、喜んでもらったところ、傷つけたところ、関心を示した人、無関心な人、これを通して様々なやりとりをすることができました。これは、作品の評価でありながら、私に対する評価でもあり、私にとっても多くの刺激を得ることができました。
これまで3年間、一年生の作品を講評し、二年生の卒業制作作品を見ていますが、たかだか一年間でこんなにも成長する生徒がいるのかとそのギャップに驚くことが楽しみの一つになっています。

■ 福岡デザイン専門学校の卒業制作展に行ってきました。

2月 12th, 2013

■ 福岡デザイン専門学校 第15回卒業制作展+アジアデザイン交流展

今回の卒業制作展は、アジアデザイン交流ということで、台湾の2つの学校(國立彰化師範大學附屬高級工業職業學校 × 華夏技術學院 )の作品も展示されていました。場所は、アジアデザイン交流にふさわしい「福岡アジア美術館」。
台湾のみなさんの作品パネルは当然ながら全て漢字で書かれているので、ビジュアル的に新鮮です。文章の内容はよくわかりませんでしたが、日本同様、環境をテーマにしている作品が多数見られました。

福岡デザイン専門学校の卒業制作展のおもしろさは、環境系、視覚系、それぞれ6専攻、合計12の専攻の作品を同時に鑑賞することができることです。この多様性は、専門性を重視した時代に学んできた私にはいつも新鮮に映ります。本来はこの展示状態のように、全て同じ風景の中のデザインとして広い視野で考えたほうが良いように思われますが、もちろん専門性を追求することも大切です。多様性と専門性、両方を学びたい貪欲な学生さんにとって専門学校は良い学びの環境です。

福岡デザイン専門学校 第15回卒業制作展

■日程:2/7[木]〜2/12[火]
■会場1:福岡アジア美術館 交流ギャラリー
[福岡市博多区下川端町3-1 福岡アジア美術館8F]
■会場2:福岡デザイン専門学校 ギャラリー
[福岡市中央区赤坂1-10-10 福岡デザイン専門学校1F]
■時間:(会場1)10:00~20:00 ※入室は19:30まで
(会場2)10:00~17:00

アジアデザイン交流展
〈 福岡デザイン専門学校 × 國立彰化師範大學附屬高級工業職業學校 × 華夏技術學院 〉
■日程:2/7[木]~2/12[火]
■会場:福岡アジア美術館 交流ギャラリー
[福岡市博多区下川端町3-1 福岡アジア美術館8F]

福岡デザイン専門学校|卒業制作展2011

1月 27th, 2011

■ 今年も福岡デザイン専門学校の卒業制作展が始まります。

資格情報デザイン科 2.1-2.7
環境デザイン科 2.9-2.15

私は非常勤講師で、環境デザイン科の1年生前期に、二級建築士の学科の授業をしています。
毎年見に行っていますが、入学当時の作品と卒業制作の作品を見比べると、2年間という時の流れを感じます。
今年はどんな作品があるのか楽しみです。

FDS 卒業式と謝恩会

3月 6th, 2010

■ 福岡デザイン専門学校 (FDS)の卒業式と謝恩会がありました

■3月5日、午前中卒業式。
FDSには、環境デザイン課と視覚情報デザイン課があり、合同で卒業式が滞りなく遂行されました。
各デザイン課に分かれて2年生担当の先生より生徒に修了証書授与。
1年生の先生も含めて先生方が一人づつ生徒に一言。私は昨年同様、会場を凍り付かせる・・・。

■夕方、学校に集合。謝恩会会場へ。

先生方がバスに乗車


海の中道、「ザ・ルイガンズ」へ到着


謝恩会が始まるまで、生徒達と記念撮影 ベッドでくつろぐ杉木君と松本君


↑ 会場入口に立つ星野君


↑ 謝恩会が始まりました。


↑ 男子達


↑ 女子達


↑ 服巻君からプレートををいただきました。
今回の謝恩会では、全ての先生に名前と贈る言葉を書き込んだプレートが、生徒のみなさんから先生方に送られました。


↑ 2次会が終わり3次会の開始


↑ 半分ぐらい寝ていた服巻君

高卒で入学された生徒さんは、なんと平成元年生まれです。時代の流れを感じます。
若者達にとって生きてゆくのが困難な時代ですが、彼らにとってはすでに日常となっており、一見すると良くも悪くもそれほど危機感がみられません。
しかし、それぞれ話を聞いてみると、思い通りに行かない就職活動という現実に向き合い、数ヶ月後の将来と数十年後の将来に対し、大きな不安を抱えています。
私たちの世代の社会状況と全く異なった時代の今、新たな生き方=ライフスタイルの提示が必要であると改めて感じました。