Y邸-リノベーション工事-05:RC壁 – 開口補強

11月 22nd, 2011

■ マンションのリノベーション:RC壁-開口補強

今回のマンションリノベーションでは、既存の鉄筋コンクリート(RC)の壁、つまり構造躯体も一部変更を加えています。
構造躯体に変更を加える場合、いろいろ厄介な手続きが必要です。

このマンションは1981年施行の「新耐震設計法」以前の建物であったため、まず、構造設計事務所に、「耐震診断」をしていただきました。
建物全体として、基準の耐力以上あることを確認した上で、新しいプランにそって既存RC壁を開口したときに、構造上問題がないのかを検証していただいています。その結果、一部RC壁に穴を開けた部分に開口補強をすることになりました。


↑ 既存のRC梁にケミカルアンカーされた鉄筋に、引張試験機を取付。
ケミカルアンカーが所定の定着強度を確保できているのかを引張試験をして確認しています。


↑ 2戸の戸堺であるRC造の間仕切り壁に穴を開け2戸をつなぎ、1つの居住空間としました。
耐力上問題があるために、開口補強を行いました。


↑ 引張試験機は、空気の力を利用して圧力をかけ鉄筋を引っ張り、基準以上を満たしているのかを確認します。

主筋であるこれらの鉄筋の他に、さらに鉄筋を配筋したあと、型枠を組み、コンクリートを流しこんで、柱状にします。

 
>>完成までのストーリー
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>>15 – 「放射冷暖房システム」
>>14 – タイル工事
>>13 – キッチン取付
>>12 – 螺旋階段取付
>>11 – アルミサッシカバー工法
>>10 – 珪藻土塗り
>>09 – ユニットバス設置
>>08 – 軽鉄下地+ボード張り
>>07 – 断熱工事・ウレタン吹付
>>06 – 間仕切り壁
>>05 – RC壁 – 開口補強
>>04 – 設備配管工事2
>>03 – 設備配管工事
>>02 – 解体
>>01 – 引越し
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マンションのリノベーション
場所:福岡市
工期:2011年9月末~2012年01月末
施工:スペースRデザイン
設計:nano Architects/信濃設計研究所
キッチン:リブレ株式会社
鉄骨階段:(株)稲沢鐵工
珪藻土:日本ダイヤコム工業株式会社・MGボーダー
放射冷暖房システム:ピーエス株式会社
無垢フローリング・皇杉:GAIN(ゲイン)
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ユニットバス
TOTO:マンション用RZシリーズ-1416サイズ
介護用ユニットバス
Panasonic:アクアハートKシリーズ-1620サイズ
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Y邸-リノベーション工事-04:設備配管工事2

11月 16th, 2011

■ マンションのリノベーション:配管工事


↑ 建物内の竪管に繋がっていた排水管は竪管と共に撤去し、新たにコンクリートスラブ上に配管して、バルコニーに新設した竪管に繋ぎこむ


↑ バルコニーの新設竪管に向かって配管されている
給水管、給湯管、PS冷暖房機の配管も工事中


↑ PS冷暖房機配管。冷温水用の銅管(保温材が巻いてある)とドレン管。


↑ PS冷暖房機配管

 
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マンションのリノベーション
場所:福岡市
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施工:スペースRデザイン
設計:nano Architects/信濃設計研究所
キッチン:リブレ株式会社
鉄骨階段:(株)稲沢鐵工
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放射冷暖房システム:ピーエス株式会社
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Y邸-リノベーション工事-03:設備配管工事

11月 8th, 2011

■ 解体工事がおわり、設備配管工事が始まりました。

給水管=水道
排水管=お風呂、トイレ、台所、洗面、洗濯などの排水
電気=照明、スイッチ、コンセントなどの電気配線
ガス=ガス給湯器、コンロなどのガス機器用の配管
情報=電話、テレビ、LAN、インターホン、防災などの配線

これらは、「ライフライン」といわれているように生活、というより生きていく上で欠かせないものです。
リノベーションにあたり、これらの設備をどのような考えの上で、どのようにリニューアルしていくのかは難しい問題です。
それは、どちらも必要ですが、「共用=みんなもの」と「個人=自分のもの」に分かれている場合があるからです。
また、共用の排水管が個人所有の空間に配管されているために、共用でありながら、個人のものに入り込んだり壊したりしないと
取り替えができない場合もあります。

今回のリノベーションでは、部屋の中にあった共用配管を、外部バルコニーへ出し新設しました。
今まで、排水の下抜き配管(=部屋の中の排水管が下の階の部屋へ配管)を床上配管に変更し、外部バルコニーの排水竪管につなぎこんでいます。
これは、排水管に問題があった場合、下の階の部屋に入らなければならない、排水の音が下の階に聞こえる、などの問題点を解決する手段でもあります。
また、床上配管ならば、次のリノベーションの時に、その部屋だけで工事が済みます。

このような考えのもとで工事が進んでいます。


↑ 解体後。内装で覆われていた躯体があらわれました。30数年ぶりにあらわれたコンクリートです。


↑ 給水管、排水管、冷暖房設備のPS用配管工事が進んでいます。間仕切り壁の軽鉄下地工事も始まりました。


↑ 排水管が床上に設置され、外部バルコニーの竪管に接続されます。


↑ 外部バルコニーに新たに設置された竪管。部屋にあった竪管を共用部外部バルコニーに出しました。
これで、問題があった場合でも、共用外部で対応できます。交換工事もすぐに対応できます。


↑ 電気。建設当時の配線用の管があらわれました。

 
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高齢者夫婦のための要介護住居マンションリノベーションデザイン開始

1月 26th, 2011

■ マンションの1室を、高齢者夫婦のための要介護住居にリノベーションするというご依頼を受け、デザインを開始しました。

これからの日本では避けることのできない、待ったなしの課題の一つ。じっくり、注意深く、設計していきたいと思います。

新たに、ひとつの物語がはじまります。

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