「リ・イマジネーションの世界」  仮面ライダーディケイドxストック時代のリノベーション

9月 16th, 2012

「リ・イマジネーションの世界」
仮面ライダーディケイドxストック時代のリノベーション

『おのれディケイド、ストック時代のリノベーションの世界を的確かつ創造的に表現するとは!
いま、日本は「リ・イマジネーションの世界」に突入していたのだ・・・』

■ 記憶喪失

わたしは、主人公・門矢士の記憶喪失に、「血縁」で縛られた故郷を捨て「自由」を求め都会に出てきた若者たちの姿をみた。

・記憶喪失門矢士の2つの旅の目的
主人公・門矢士は記憶を失い、ディケイドライバーを渡され、九つの世界を旅することを決める。目的は世界を救うため、しかし預言者・鳴滝には「世界の破壊者」と罵られ続け、忌み嫌われる存在として描かれる。それぞれの世界で暴れまわる「よそ者」ディケイドは、自分の名を聞かれるとこう叫ぶ「通りすがりの仮面ライダー」
自分の居るべき世界なのかを確認するために、常に首からぶら下げた写真機で写真を撮るのだが、まともに写らない。その写真を見て、自分の世界=居場所ではないことを悟る。「この世界も自分の居る世界ではないのか・・・」士は落胆し次の世界へと旅立つ。士のもう一つの目的は、自分の世界=居場所をみつけること。

・ 近代化=都市化+核家族化+持ち家 → 近代大衆居住空間
20世紀/昭和時代、都市は常に住居不足であった。近代化=工業化による人手不足により、全国各地から都市へ人々が大移動。村から出てきた若者たちは、雇い主の家に住みこみや、長屋、風呂トイレ別の木賃アパート3畳などに住んで賃金労働者やサラリーマンとなっていった。高度経済成長とともに、年功序列的に徐々に住まいも広くなり、設備もグレードアップ、居住空間の快適化を果たしてゆく。その後結婚、子供2人の4人家族という核家族を作り、郊外に一戸建て住宅を建てるか、マンションを購入という経済成長期の標準モデルが確立、このレールの上を多くの田舎からでてきた若者たちが早足に歩んできた。このような、大移動、核家族、都心/郊外、一戸建て/集合住宅、などの居住空間の変遷が、近代大衆居住空間の歴史そのものである。

・ 血縁の田舎→自由+希望+自立の都会での居場所
田舎から都市への大移動は、近代化=工業化による人手不足から始まったのだが。人々が集まり出すと、都市特有の魅力に引きつけられて、爆発的に人々が集まりだした。若者たちは、土地に根ざしたがんじがらめの断ち切ることのできない不自由で可能性が封じられた自分の居場所=「血縁」から逃げ出すために、自由や平等、可能性への挑戦、豊さ、楽しさなどを求め、都会へ出ていった。都会へ出てくると、都市特有の匿名性により、まとわりついてきた田舎の「縁」がリセットされたのではないかと思わせてくれる記憶喪失状態の日常を、右肩上がりの希望に満ちた未来だけを向いて邁進することでやり過ごすことができた。

こうして自立した人々は、田舎の縁をリセットし、記憶喪失を装い、住宅不足を解消するために大量に供給された全国同仕様の無味乾燥的な均質空間で生活する都会人となり、近代人を演じて暮らしてきた。はたして、そうした都会人=近代人は、都市の中に、郊外に、自分の居場所を見つけ出すことができたのだろうか?自分の世界=居場所を探す旅を続ける門矢士のように、改めて直視すれば、ぼやけた、二重露出の写真のような日常生活を駆け足で過ごしてきた(=旅してきた)だけではなかったのか?

・近代化=「無縁」の穴を埋めるのは「仲間」
門矢士のように、大きな目的、仕事、超人的な力があれば、血縁や記憶がリセット、喪失しても生きていける。しかし、逆境にたたされ、迷いが出てきたとき、士といえども心の脆弱性を露呈する。旅が進むにつれ、血縁や過去にすがれない記憶喪失の士にとって、一番大切なのは「仲間」であることを知る。

近年「無縁社会」が問題化しているのだが、そもそも、近代化とは「無縁」は良いことであり、目的としてきたといえば言い過ぎかもしれないが、日本が近代人になるには、「家」の事情を優先し、個人の権利、可能性、自立を閉ざしてしまう前近代的な「縁」は断ち切らなければならないものとして嫌われ、悪いこととされてきた。

時代は変わり、低成長、人口減少時代を迎え、昨年の大震災や「無縁社会」の問題化などの影響により、「縁」や「繋がり」が、これからの生活では大切であるという見直しが行われ始めた。田舎のがんじがらめの血縁に変わる、都会人=近代人の「縁」や「繋がり」など生活圏を支える小さな地域の助け合いシステムである。
門矢士のように、血縁を断ち切った近代人にとって唯一の支えとなる「仲間」を「縁」として有効的に構築することができるのかが、新時代のコミュニティの一つの目標となる。

■ リノベーションの手始めは、建物の竣工した時代”だいたい”知ること。

門矢士一行は、自動的にほかのライダーのいる世界へ平行移動させられる。そこではまず、その世界を調査し、そこで何をしたらよいのか目的をみつけ出す。そして、士はこういうのだ、「だいたいわかった」

2004年、私がリノベーションを初めて設計した時、何をしたらよいのか訳も分からず、手がかりとしてまずは建物の新築当時の社会状況を調てみた。時代に取り残された部屋=世界を目の前にした時、私は、何も考えずにすべてを解体し、ただ新しい「今」をはめ込めばよいとは思えなかった。そこで、建物の竣工当時はどのような時代で、どのような社会で、どのようなデザイン・素材・工法などが使われていたのかを調べ、「だいたい」把握し、リノベーションの手がかりとした。

■ 破壊者ではなく、融合的創造者: リ・イマジネーター

鳴滝の叫ぶ「ディケイドが世界の破壊者・・・」というお決まりのセリフは、リノベーションの世界では、まるで、古びてはいるが建設当時のままの世界をなんとか保持している部屋を、何も考えずに解体、スケルトン状態にしてしまう破壊者であるから気をつけろ、といわれているように聞こえる。

しかし、ディケイドは、それぞれの世界を単独で解体してしまうのではなく、各世界のライダーたちと協力(コラボ)し敵(?)を倒し「仲間」となる。それはまるで、古い部屋(=世界)の価値を見つけ出し、活かし、再利用し(つまり仲間になり)、新たな価値を付け加え、融合的創造に成功したリノベーションルームのようだ。
これが、「リ・イマジネーションの世界」であり意味だったのだ。いくらディケイドが最強だからといって、その世界のライダー不在に敵をたおしても、もしくは、ライダーたちをたおしてしまっても、物語としてなんのおもしろみもない。その世界のライダーの価値(=その世界の秩序)を損なうことなく、コラボレーション(=融合的創造)で敵をたおすところにおもしろみ、魅力があるのだ。

まさにモダニズムを通り過ぎたストック時代のリノベーションの世界そのもの、モダニズムを通りすぎたポスト(アフター?)モダニズムの世界とは、「リ・イマジネーションの世界」であり、融合的創造者「リ・イマジネーター」の活躍する世界だったのだ。

■ データベース化=フラット化

モダニズムにより生み出された数々の革新的デザイン。20世紀/近代では、それらは適宜評価され、デザインヒエラルキーをなんとか維持することができていた。しかし、そのあと訪れた情報過多のデータベース化時代には、それらは、整地フラット化され、時代を創ってきたデザインでさえ、一つのサンプルとして消費される素材となってしまった。

恐ろしいことに、リノベーションでは素人が趣味でデザインしたものも、インテリアデザイナーが洗練したイメージでデザインしたものも、建築家がこねくり回してデザインしたものも、同列に並べられてしまう。また,DIYで施工されたものも、職人が匠の技で施工されたものも、デザイン同様、同列に並べられてしまう。これが、データベース化時代のフラット化してしまった文化の特色なのだ。

■ 「自分の好きな服を選ぶように、自分好みのデザインの部屋に住む」ファッション化されたリノベーションルームは、陳列された服のように、住み手の嗜好により選別される。

・サンプリング、カットアップ、リミックス→ファッション化するデザイン
ディケイドが、各仮面ライダーの世界で獲得してきたことは、仮面ライダーの「サンプリング」(=データベース化)である。一度サンプリングしカード状にデータベース化してしまえば、好きな仮面ライダーを自由に取り出し、カットアップ、リミックスし活用することができる。
リノベーションのデザインも同様に、新旧、プロアマ問わず「サンプリング」してしまいさえすれば、カットアップ、リミックスにより、割と簡単にコラージュ的手法で誰もがデザインをすることができる。インテリアデザインもファッション化してしまった。

・フォームチェンジ
ディケイドがほかのライダーにフォームチェンジするとき、なぜそのライダーを選んだのかはそれほど大きな意味はないようだ。フォームチェンジ自体が目的といっていい。フラット化した整地空間は時に残酷だ。カード状にデータベース化されてしまった仮面ライダーは、素材のひとつとして、簡単に惜しみなく消費されてしまう。各世界で輝いていた主役のライダー達も、一アイテムにすぎない。夢のようなライダー達のコラボレーションが実現した場面であるにもかかわらず、次々と消費されていくライダー達を見ると、ありがたみがなくなり(価値低下)、寂しさも感じてしまうのはそのためだろう。

ファッション化したリノベーションルームも絶え間なきフォームチェンジを繰り返す時代になってしまった。いままで唯一保守的だった居住空間も、時代の大転換期をむかえ、大衆化(=ファッション化・ポップカルチャー化)されてしまった。それは、たとえ高評価の価値あるデザインだったとしても、社会の嗜好性の変化に伴い簡単にフォームチェンジされてしまう恐れが常につきまとうことを意味する。逆にいえば、リノベーションが浸透してきた現在、いかにフォームチェンジできるシステムを作り上げることができるのかがリノベーション世界の課題となっている。

・ディケイドコスチュームデザイン → 「プラスのデザイン」「マイナスのデザイン」
ディケイドコンプリートフォームでは、コスチュームに露骨に各ライダーのカードが取り付けられ、選ばれたベースとなる仮面ライダーカードが、頭部ひたいにデカデカと取り付いている。意図して採用したのはわかるのだが、まさに取ってつけたような露骨なチープデザイン。このデザインの良し悪しはそれぞれあるだろうが「品」が落ちてしまったのは間違いない。
この現象は、あとから少しだけ手を入れる場合のデザインの難しさを表している。デザインは、得てして既存部分に何かを付加するようなものになりがちだ。リノベーションでは、何かを付け加える「プラスのデザイン」と、何かを減らしていく「マイナスのデザイン」という手法がある。実は、何かを減らす「マイナスのデザイン」が空間の質を上げることも多々ある。加えるのか、減らすのか、どちらが価値を上げるのか難しい選択である。

■ 都市の中の居場所を本当に考える時代

・旅の途中
はたして、門矢士の世界は見つかったのか?
結局、「旅そのものが士の世界である」と結論づける。これは、過去をリセット(=無縁)した都市の中の近代人には、「地」と「縁」による居場所はなく、旅の途中の世界に生きるしかないことを表しているようだ。都市の中の近代人には、一生、根をはるような居場所=世界はなく、偶然出会った仲間と一緒に旅をする中で、時に助け合いながら、競争社会を生き抜いてゆくしかないのか・・・

・持ち家なのか、賃貸なのか?
自己所有による満足感、資産価値、充足感、ステイタス、というプラス面と、大震災で顕著に露呈したリスク。賃貸物件の移動の自由と、空間変更の不自由、震災等の災害面での低リスク。新築信仰者の減少、空間価値のファッション化・多様化、居住空間のリノベーションの定着、これらの現象は生活をどのように変えていくのだろうか?
人口減少、750万戸といわれる空き家数、スクラップ&ビルドの環境面からと経済面からの否定、というストック時代において大衆化(ファッション化)した居住空間。モダニズムという大提案時代を過ぎ、これからやっと近代以降の持続可能な大衆居住空間の確立作業が始まったのではないだろうか?

■ ストック時代

「人々の記憶に残る限りヒーローは何度でも蘇る」
そう、ストック時代で重要なのは、いかに記憶に残していくのか、である

ストック時代とは
1,記憶 データベース化
2,継承 意味、技術、技  伝承・維持管理
3,再構築、再創造、リ・イマジネーション

ディケイドの物語とは「ストック時代の新OS作成物語」
 
 

 
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三大水回り空間の克服 – 近代の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?

8月 17th, 2012

■ 近代以降の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか? ”三大水回り空間の克服”

近代以前、炊事場は裏手の土間。トイレや湯屋は別棟だったり、最も裏の部分に配置されていました。
このような状況だった水回りを考えると、”トイレ、キッチン、お風呂”=三大水回り空間の忌避性を改善し、快適な居住空間化することが日本人の悲願だったのではないでしょうか。

多湿な日本において、木・土・紙・藁・草などでできている建築物を、水・湿気からどのように守るのかが永遠の課題でした。
近代に入り、新素材が現れます。鉄、ガラス、コンクリート、プラスチック、化粧版、科学塗料、防水シート・・・など
誰もが望んだ近代建築の姿は、これらの、新素材と新工法を開発し、三大忌避空間である水回りを快適な住空間にとりこむことでした。

Ⅰ.トイレ
1956年(S31)日本住宅公団が洋式便器を採用します。1964年(S39)東京オリンピックを期に徐々に広がり、洋式便器が和式便器を上回るのは、1977年(S52)のことになります。1980年(S55)には温水洗浄便座が発売、1993年(H05)タンクレストイレが発売されました。
(同時にトイレットペーパーの歴史も参照してください)

簡単に振り返ると、
70年代に洋式化、80年代に快適化、90年代にインテリア化(=デザイン化)が成し遂げられたといえそうです。
トイレが快適な居住空間化されたのは、狭苦しい半畳広さのトイレがなくなり、温水洗浄便座が普及、デザインにまで意識されるようになった頃からでしょう。

Ⅱ.キッチン
近代建築としてのキッチン設備も、大変な苦労の上に様々な問題を克服していっています。
洋式便器と同様、1956年(S31)日本住宅公団がステンレスキッチンを採用。2年後の1958年(S33)公団住宅用換気扇が採用されます。それまでは、キッチンコンロ部分に換気扇がなく、窓を開けるだけで排気していまいた。古い建物を見た時に、キッチンがステンレスキッチンだったのか、換気扇が付いていたのかなどがわかると、だいたいの年代が推測できます。
1973年(S48)システムキッチンが発売、次の年にレンジフードファンができます。しかし、シロッコファンの深型レンジフードが完成するのは10年後の1983年(S58)まで待たなければなりませんでした。ここでやっと、キッチンコンロの排気をダクト化することができ、アイランド型など、キッチンの位置を比較的自由にレイアウトできるようになったのです。

簡単に振り返ると、
50年代後半から、人大研ぎ出しシンクから夢の様なステンレスキッチンへ、換気扇の採用、70年代にシステムキッチン化、80年代にシロッコファンの深型レンジフード化、といえそうです。
キッチンが快適な居住空間化されたのは、システムキッチン+シロッコファンのセットが揃った80年代頃からでしょう。

Ⅲ.お風呂
お風呂は防水問題が常につきまといます。近代建築として、都市型集合住宅が成り立つには、どうしても防水問題を克服しなければなりません。防水化と乾式化が両立した工業製品化されたユニットバスがどうしても必要でした。
1964年(S39)東京オリンピックの開催に合わせ、ホテルニューオータニに世界初のユニットバスが納入されました。しかし、まだ一般の住宅では、木の浴槽から、FRPやステンレスの浴槽に変わった程度でした。1966年(S41)に集合住宅用ユニットバスが発売され、約10年後の1977年(S52)戸建用ユニットバスが発売されます。70年代後半の賃貸マンションを見てみると、多くのマンションが、まだ、タイル+ポリ浴槽+バランス釜という組み合わせです。一般的な居住空間がユニットバス化していくのは、80年代に入ってからのようです。

簡単に振り返ると、
60年代ユニットバス化の始まり、木の浴槽から新素材の浴槽へ、80~90年代にやっとユニットバスが一般化し、快適な居住空間化されたといえそうです。

 

 
■ トイレ、キッチンと近代化は成し遂げられ、最後にお風呂がユニット化された時点で、三大忌避空間は”快適な居住空間化”され、近代建築として完成されました。

基本的な機能を確立した三大水回りは、その後、生活をささえる裏方機能から、徐々に住空間の主役となっていきます。
水回り空間のデザイン化=インテリア化です。

デザイン化された水回り設備は、今や、記号化されることも増えてきました。例えば、均質空間化された用途不明の空間にタンクレストイレが置かれた瞬間、そこがトイレとなります。オフィスのような空間でも、トイレ、キッチン、お風呂というモノを置くと、それは住宅を表します。

近代建築は、三大水回り空間の忌避性を克服、制圧しました。

 

 
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[ CQ ] → seek you ? : 山王マンション603リノベーション-01

7月 9th, 2012

■ 作品アーカイブ 2004年夏

この部屋を選ぶ人が求めているもの、それは・・・”物語”

リノベーションには ”物語” がよく似合う。
 
 
山王マンション603-1
 
 
■ プロローグ

1965年、福岡市博多区山王に、時代を象徴する最新型マンションが建設された。

・・・39年後の2004年。古びたマンションの1室に一人の女性が潜んでいる。
コードネームは『ドラゴンフライ』・・・次の仕事の依頼を待っている。

ドラゴンフライが部屋へ戻ってきた。重い鉄の扉を開け玄関に入り込む。
床にはガラスモザイクタイル。この床にはコンピュータセンサーが組み込まれ人物を識別。
ドラゴンフライを認識、アコーディオンカーテンが自動的に開き始める。
部屋に入り込んだドラゴンフライが指を鳴らす。するとSUS403のキッチンが壁から自動的に飛び出してきた。
コーヒーがカップに注がれる。その間アルミ製の扉を開け洗面・シャワー室に入る。モザイクタイルのスリット状の照明が
発光、シャワーヘッドから調節されたお湯が吹き出す・・・

コーヒーカップを持ちながらリビングルームのパーソナルコンピュータの前へ。パントンチェアに座り情報をチェック。
BGMはメロウ。
再び指を鳴らすと、ベッドルームのアコーディオンカーテンが自動的に開き始める。ベッドに飛び込むドラゴンフライ・・・それと同時に壁掛けモニターに次の仕事の依頼が入る。
二つ返事で引き受けると壁からゲンナマが次々と噴き出してきた・・・

■ 本編は住人が制作 Seek You !

 
 
2012年、久しぶりにこの部屋に入ることができました。
もともと古い部屋は、8年過ぎても古さは感じません。これが古い建物がもつ価値の一つです。
 
ここで暮らしてきた住人たちは、どのような”物語”を紡ぎだしてきたのでしょうか?
次の住人が決まり、また、新たな”物語”が始まっています。
 
 

WORKS : 山王マンション603/402リノベーション
→ http://www.nano-architects.com/works/12.html

STORY:山王マンション リノベーション Ⅰ期 : 2004年 福岡のリノベーション黎明期
→ http://www.nano-architects.com/blog/renovation-2/sannou01

 

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近代以降の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?

7月 6th, 2012

■ もうこれ以上耐えられない、画一的・均質的な近代日本の居住空間は、何を目指してつくられてきたのか?(ラフスケッチ)

今世紀初めに始まった”リノベーション現象”は、戦後約60年が過ぎ、やっとやってきた日本の居住空間の”ポップカルチャー化現象”ではないかと思っています。時代遅れの超保守的な業界が作り上げた、画一的、均質的な居住空間に、”もうこれ以上耐えられない”といった拒絶反応が、”リノベーション現象”の一つの原因となっているのではないでしょか。
そこで、まず、もうこれ以上耐えられない画一的・均質的な居住空間は、何を目指してつくられてきたのかを考えてみました。

○ 近代以前の住空間の何を克服しようとしてきたのか?

封建的家族形態の克服 ライフスタイル 和式 洋式   男女平等
水回りの克服 工法 湿式 乾式   不浄的空間から快適空間
自然素材の経年劣化克服 材料 自然素材 ラッピング・コーティング・化学処理  キッチュ
火災の克服 防火 可燃性 不燃化  都市災害の低減
職人不足の克服 施工性 組立   職人確保、工法マニュアル化

 

そのほか、次のような変化がありました。

畳 → フローリング
座卓+座布団 → テーブル+イス
布団 → ベッド
タイル → ユニットバス
換気扇 → シロッコファン
新壁 → 大壁
漆喰・土壁 → ビニールクロス
本物 → プリント

 

○ ライフスタイル
近代日本の大衆居住空間は、60年~70年かけて、モダニズムが提示した自由・平等・合理化などの考え方もとにしたライフスタイルの西洋化という頂点をめざしつつも、変わることのない日本的部分を残しながら、日本独自の居住空間をつくりあげたようです。
封建的な家族形態から友達のような親子関係の家族へ、座卓に内在する上下関係をなくし、テーブル+イスのアクティブ空間へ、水回りの快適空間化と家事の低減など、都市の住宅不足解消、核家族化、持ち家政策など社会政策や社会の変化のなかでライフスタイルが確立してきました。

○ 水回り
近代日本の居住空間が克服すべき(不浄的)空間が、水回り、”キッチン”、”トイレ”、”お風呂” でした。
多湿環境の中で、維持管理に大変苦労してきた水回りを、何とか快適な空間にしたいという希望が、”湿式工法”から”乾式工法”へ、ひたすら製品、工法の開発を促進していきました。多湿環境の中での水回り空間の快適空間化が国民全体の悲願であり、建築の近代化の大きな目的・目標でした。

○ 建築材料
木、紙、土という多湿に対応した、主に地産素材でできていた建築に、近代の三大素材、”鉄”、”ガラス”、”コンクリート”が参入、新たな居住空間を形成し始めます。急激な都市化とともに、火災延焼防止のために建築の不燃化が最優先政策として推し進められました。
また、経年変化・劣化してゆく自然素材に対し、変形・劣化が少なく、維持管理が簡単、施工性がよく、大量生産できる工業製品が、化学力の発展で実現し、良い材料として認識され、仕上げ材の主役になりました。対して、自然素材が悪い材料という認識になってしまいました。たぶん、近代の合理的な視点に立てば、このような工業製品が良い材料となるのでしょうね。

 

○ 近代日本の大衆居住空間はどのような材料で構成されてきたのか?

地産地消を基本に使用してきた日本建築の素材である、木や藁、紙、土などは、都市化が急激に進む中で、メンテナンスフリー、不燃化、施工性、にすぐれた工業製品に取って代わっていきます。一見、本物のような素材や、ひと目で工業製品とわかる素材など、様々な仕上げ素材がでてきましたが、全体の方向性を見ると、共通の機能・目的である、施工性がよく、安価、メンテが簡単、劣化しない、変形しないという素材で囲われた均質的な空間仕様が完成し、結果、大衆居住空間は、(特に投資目的の賃貸物件は)全国どこへ行っても同じような空間になってしまいました。普通のアパート・マンションも、億ションも基本的な内装仕上げの項目を比較すれば、同じ仕上げが使われています。

 

バブル後、目標であった西洋合理的ライフスタイルがまやかしであることが、新しい世代により無言の提示、この世代が”リノベーション現象”を起こし、新しいとか古いとか関係なく、自分の感性に合うものに価値を与えることにより、近代以降の日本の本当のライフスタイルは何か?を模索し始めたのだと思っています。
これは居住空間ばかりではなく、エネルギー政策、雇用形態、ワークライフバランス、社会補償制度もふくめた、ガラパゴス化した日本のポップカルチャー(大衆文化)主体のポストモダン的ライフスタイル全体の模索=挑戦であるといってよいのではないでしょうか?

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リノベーションとは、生活環境のサードプレイス化である。(?)

6月 21st, 2012

■ 近代建築が目指したライフスタイル

近代建築的(モダニズム的)集合住宅が本格的に建ち始めたのは関東大震災の復興を目的につくられた”同潤会アパート”でした。これは、アジアの盟主たる日本にふさわしい耐震・不燃化した都市型集合住宅を建設し、生活を西洋化させ、欧米に遅れをとった日本の近代化を成し遂げることが目的でした。
しかし、現実は、外観はRCの近代建築でしたが、室内は畳敷き・フスマ・障子・押入れ・欄間・地袋などの和風な内装でした。戦後、DKが発明され、家事空間の改善と食寝分離を基本理念に、日本型の近代都市型居住空間が発展していきます。賃貸集合住宅では近代的外観に畳敷きの内装という時期が長く続いていましたので、畳の上に絨毯をひいたり、ロール状のフローリングを敷いたりして、生活の西洋化を入居者が独自に行なっていました。引越しの時、テーブルの足の跡が畳にクッキリと4ヶ所残っているのが印象的で、いまだに覚えています。
本格的に賃貸集合住宅が畳からフローリングに切り替わるのは、80年代以降からでしょうか(?)経済発展をした日本に自信を持った若者を中心に、前近代的な畳敷和風デザインの部屋が嫌われ、押入れ・フスマ/障子もなくなり、ビニールクロス・ポリ合板のドア・クッションフロアー+ユニットバスというシンプルな(実は安価で安普請な)内装に変わっていきます。学生時代一番人気は、なんといっても”新築+フローリング”という状況だったのを思い出します。現在は基本的にこの流れの延長上にいるのですが、今世紀初頭、別の流れが出てきました。それが”リノベーション現象”です。

■ リノベーション現象とは、ポップカルチャー化現象である。

「自分の着たい服を着るように、”自分の住みたいデザインに住む” 時代」

リノベーション現象とは、借りものの=洋風化・欧米化を目指した近代化=モダニズムを卒業し、現在の日本人にとって本当に住みたい住環境デザインを取り戻すための大衆化運動のような気がします。
現在の日本は世界の中で最もポップカルチャーが進化し、他国の追随を許さずガラパゴス化しています。この、ポップカルチャーにあらゆる分野がのみ込まれている中、同潤会アパートから1世紀弱過ぎて、やっと、遅まきながら賃貸集合住宅も”リノベーション”というポップカルチャー化現象にのみ込まれ始めたのです。
都市の住居(=箱モノ)不足は床面積だけを見れば供給過剰になり目的は達成、その上、人口減少、少子化、低成長時代という状況で、貸し手優位から借り手優位に転換するという状況です。一方、衣服→アクセサリー→小物・雑貨→イス→家具→と拡大してきた感性領域がインテリアまで到達、インテリも個人を基準とした感性領域となりました。こういった状況もあり、”リノベーション”は瞬く間に広がっていきました。表面だけを新しくする、見た目だけが問題な今までの”りフォーム”とは根本的に違います。
広がっていくリノベーション空間を見ると、モダニズムが課題としてきた諸問題がまるで無かったかのような自由なデザインが蔓延しています。自分が着たい服を着るように、自分の住みたいデザインの部屋をつくる時代がきたのです。(インテリアのファッション化)

 
 
■ リノベーションとは、生活環境のサードプレイス化である(?)

グローバル化の中で本物の資本主義がきているようで、日本全体が経済低成長の中で苦しんでいるように見えます。(私はバブル時代を知っているのでそう見えるだけのような気もしますが・・・)いまだモダニズム理論で形作られている社会と、激しい変化をしている現状=フラット化してゆくポップカルチャー社会に、激しいギャップが生じ、仕事環境、家庭環境ともに不安定化しています。安定した自分を長期的に維持するために、生活環境の”サードプレイス化”が進んでいるのではないでしょうか?
住空間のリノベーション、仕事空間のリノベーションのデザインをよく見てみると、モダニズムデザインが依然主流としてありますが、他方、おもしろいのはポップカルチャーデザイン(サブカルも含め)のインテリアではないでしょうか?これは、モダンデザインを根底に、和風とか、洋風とか、アジア風などの”風”的デザインテイストを取りつつも、独自の感性でデザインしていることがよくわかります。それは、借り物の感性ではなく、自分の中から湧き出てくる感性でできています。ちょっと変に見えるところも味となり独特な空間となっています。
これらの現象を見ると、生活環境自体をポップカルチャー(サブカルチャー)でまとい、空間自体に戯れられうような空間、つまり、”戯れ空間”をつくるのが目的のように見えます。住居も職場も(その他の空間も)自分の居心地の良い空間=”戯れ空間”で埋めてしまいたいのが、現在の若者たちの希望ではないでしょうか?
近代=モダニズムは、機能を分類し、それぞれの役割を与える論理でした。住空間、仕事場、遊び場、商空間、リラックス空間など、機能と空間がはっきり定義・分類され、都市の中に配置されてきました。しかし、これも進化したポップカルチャーが浸蝕、各機能・空間は融合してきています。自宅で仕事したり、オフィスをリビング的にしたり、居住空間、仕事空間、商業空間いずれにかかわらずカフェスタイルをとりいれたり・・・よく見かけるようになりました。
社会の不安定化の中の必要性としてのサードプレイス。自分の戯れ空間としてのサードプレイス。そして、発展系として、新社会保障・コミュニティなどとしてのサードプレイス等、有り余る「建物=箱モノ+リノベーション」により、社会はサードプレイス化していくのではないでしょうか?


 
 
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リノベーション現象とは、日本の居住空間のポップカルチャー化現象である。

5月 23rd, 2012

■ 昭和元年(1926年)、RC造・耐震・不燃化”同潤会アパート”から始まった日本の都市型近代集合住宅・・・21世紀初頭、個人が服を選ぶように、住む部屋を自分の感性にあったデザインで選ぶ ”リノベーション時代”が到来。

日本の居住空間は戦後約60年を経て、やっとポップ・カルチャー化(大衆化)が始まりました。今世紀に入り瞬く間に広まった”リノベーション現象”がその一つです。

衣服→アクセサリー→小物・雑貨→イス→家具→そして、やっと、インテリアまで日本人の個人領域が拡大しています。いまや、住む部屋のデザインが、自己表現として重要な時代です。インテリアも個人を基準とした感性領域となったのです。

■ リノベーションに携わって実感したことは、リノベーションが浸透し大衆化していく過程とは、今まで支配的だった堅固なヒエラルキーが崩れていく過程なのだということです。例えば”nLDK問題”などという建築専門家がなんやかんやいいながら繰り返し提案してきたものなど、ポップ・カルチャー(=ファッション)にかかってしまえば、問題そのものが無効化してしまい、いとも簡単にとんでもない空間が実現してしまいます。
リノベーション浸透過程で、煩雑・多様な大衆文化(ポップ・カルチャー)による社会規範崩壊現象をまのあたりにし、これがつまりポストモダン社会なのだと実感しました。(”後期モダン”・”アフターモダン”どれが適切な表現なのかよくかわかりませんが)”専門家のデザイン+職人の技”も、学生諸君のデザインも、リノベ好きのセルフリノベーションも、どれも選択肢の一つに過ぎず、入居者個人の感性領域に響くか、響かないか、それしかない世界になってしまったのです。(新築神話もそれほど機能しなくなっています)

下図:リノベーション時代のフラット化した居住空間概念図
X:デザイン理念・感性軸(かわいい・かっこいい時代は理念・理論もファッションアイテムの一つに過ぎない)
Y:個人領域の社会軸(社会的客観的地位と自己中心的満足と優劣はない)
Z:技術的表現軸(技術でさえ上手ければ良いというわけではなく、DIY的ぶっつけディティール・表現を望む人も多い)
デザイン性、社会性はフラット化、同一平面状に位置し優劣化できない。
個人領域の感性・価値が大きいか小さいかが重要な世界(風船が大きいか、小さいかだけ)
全体の空気は”かわいい・かっこいい”が支配している。

 


 
 
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山王ロッヂ – 02 : ワークショップ開催

3月 12th, 2012

■3月10日、”山王マンション”の1Fで”山王ロッヂ:ワークショップ”が開催されました。
私も、プロジェクトの概要・基本計画について発表させて頂きました。

20~30数年後の2050年を想像し、これからの社会の方向性を模索している今、ストック時代の日本において、有り余るであろう建物の床をどのように活用していくのかについて考え、ケーススタディとして”山王マンション”1Fオフィス空間に”ロッヂ”を置いて、集住してゆくには、どのようなソフトデザインが考えられるかを意見交換するワークショップ。


↑ 会場:”山王マンション”1Fオフィススペース。手前に”屋台”。奥にプロジェクタ。その奥に”ロッヂ”フレームが展示。
参加者は、福岡大学の学生さんが多数をしめ、社会人の方々が数名。


↑ 基本フレーム:3寸角の杉材、2400x2400x2400、4’x8’板2枚で囲うことのできるキューブ型のロッヂと1800x2400のテラスで構成される。フレームの下にはキャスタ-が取り付けられ移動できるようにすることも検討中。
この”ロッヂ”をこのオフィススペースに6個置いて”集住”する。果たしてどのような最終型になるのでしょうか・・・


↑ ワークショップ開催。吉原代表による趣旨説明       ↑ 私:これまでの経緯・意義・概要・基本計画についての説明


↑ 具体的な利用例=ソフトデザイン提示。牛島さんと福岡大学の相良さんによるプレゼ。
どちらも魅力的な利用例=ソフトデザインで、この後の”屋台”を囲んでのワークショップにつながる流れを作って頂きました。


↑ 屋台を囲んでみんなで自分の考えを述べ、他の方々の意見を聞き、アイデア、疑問点、問題点などを出しあいました。
多数参加していただきました福岡大学の学生のみなさんが、若い世代ならではの多様なアイデアを述べ合い、
社会人の方々が、実社会に照らした意見を述べていただき、実り多いワークショップとなりました。

これから、数回このようなワークショップを行う予定です。
果たしてどのような変化、発展、を遂げ、実行案に収束していくのでしょうか?

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”山王ロッヂ”-山王マンション101プロジェクト
場所:”山王マンション”:福岡市博多区博多駅南4-19-5、1Fオフィス空間・約200平米
主催:スペースRデザイン:http://www.space-r.net/
基本計画・システム:nano Architects

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Y邸-リノベーション工事-15:「放射冷暖房システム」

2月 18th, 2012

■ 今回のリノベーションでは、冷房と暖房にピーエス工業の「放射冷暖房システム」を導入しました。

昔の多くのRC造マンションは、断熱材が施工されていませんでした。
断熱がないことで、冷暖房効率の悪さ、慢性的な結露の発生によるカビ発生など、住環境にとして大きな問題が発生しています。そこで、今回のマンションリノベーションでは、居住空間の良好な温熱環境を実現するために、次のような断熱対策をとったうえでピーエス工業の「放射冷暖房システム」を導入しました

1,断熱材として”ウレタンフォーム”厚さ30mmを吹付け
2,複層ガラスの”内窓”の設置・断熱玄関ドアに交換
3,”珪藻土”を室内壁に施工-調湿作用・空気浄化作用
4,冷房と暖房に、ピーエス工業の「放射冷暖房システム」(以下、PS冷暖房機)を利用

■ ピーエス工業の「放射冷暖房システム」を利用するためには、建物自体の断熱性能とセットで考える必要があります。
断熱性能としては”次世代省エネ基準”を満たしていれば、PS冷暖房機は充分な性能を発揮しますので、上記のような断熱対策を行ったわけです。

■ 3F
3F:LDK用
この室内機の中を、暖房時は温水、冷房時は冷水が循環し、輻射冷暖房装置として部屋の環境を整えます。

↓ 3F:子供室用
子供室はLDKより小さいのでこのサイズの室内機になっています。
姉妹の部屋で中央に間仕切りを兼ねて設置しました。

■ 4F
4F寝室用
介護用に計画していますので、浴室・トイレと居室の温度差が出ないように全体を冷暖房しています。

4F:LDK用
建具の引戸の引き込み部分を利用して設置

お客様の引越しが終わり、住み始めて数週間立ちました。
お話によれば、今年の冬は例年になく寒い日が続いておりますが、当初のシュミレーションどおり、快適な温熱環境を保っているとのことです。

>>完成までのストーリー
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>>15 – 「放射冷暖房システム」
>>14 – タイル工事
>>13 – キッチン取付
>>12 – 螺旋階段取付
>>11 – アルミサッシカバー工法
>>10 – 珪藻土塗り
>>09 – ユニットバス設置
>>08 – 軽鉄下地+ボード張り
>>07 – 断熱工事・ウレタン吹付
>>06 – 間仕切り壁
>>05 – RC壁 – 開口補強
>>04 – 設備配管工事2
>>03 – 設備配管工事
>>02 – 解体
>>01 – 引越し
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マンションのリノベーション
場所:福岡市
工期:2011年9月末~2012年01月末
施工:スペースRデザイン
設計:nano Architects/信濃設計研究所
キッチン:リブレ株式会社
鉄骨階段:(株)稲沢鐵工
珪藻土:日本ダイヤコム工業株式会社・MGボーダー
放射冷暖房システム:ピーエス株式会社
無垢フローリング・皇杉:GAIN(ゲイン)
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ユニットバス
TOTO:マンション用RZシリーズ-1416サイズ
介護用ユニットバス
Panasonic:アクアハートKシリーズ-1620サイズ
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