「山王マンションリノベーション作品展示/新築・リノベーション無料相談会」<れいぜん荘ピクニック2016・春&あおぞら市

5月 31st, 2016

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■ 6月4日(土)開催「冷泉荘ピクニック2016 春&あおぞら市」
冷泉荘A-53号 の [ 信濃設計研究所 / nano Architects ] では、
[山王マンションリノベーション作品展示/新築・リノベーション無料相談会]
を開催させていただきます。

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●  山王マンションリノベーション作品展示
福岡のリノベーション文化の象徴として、冷泉荘と双璧をなす、全国的に有名な『山王マンション』。近年、国外にも紹介され、賞もいただいています。リノベーションに長年携わることで得たノウハウや考え方を、建築家の立場からご紹介いたします。

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●  新築・リノベーション無料相談会
時間 11:00~17:00 担当建築家 信濃 康博
これから「マンション」や「戸建て」のリノベーション、および、新築をお考えのあなた。あなたのお悩み解決いたします。

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[山王マンションリノベーション作品展示/新築・リノベーション無料相談会]
日時:6月4日(土) 11:00~17:00
場所:812-0026 福岡市博多区上川端町9-35 冷泉荘 A-53
お問い合わせ:nano Architects / 信濃設計研究所
TEL: 092-409-0999
メール:mail@nano-architects.com
HP:http://www.nano-architects.com/

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れいぜん荘ピクニック2016・春 & あおぞら市
http://www.reizensou.com/event/reizenpicnic2016ss/

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http://www.reizensou.com/event/a53_picnic2016ss/

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「山王マンション」から「冷泉荘」へ事務所を移転しました。

4月 9th, 2016

 

■ 4月21日(木)、事務所を  「冷泉荘 A-53」  へ移転致しました。

伝説のリノベーション賃貸マンション「山王マンション」(築50年弱)から、伝説のコンバージョンビル「冷泉荘」(築60年弱)へ・・・

今から十数年前、始まる前。
この二つの荒れ果てた建物と出会った時、まさかこの二つの荒れ果てた建物が、近代以降の文化を象徴し、これからの文化を牽引していく”ビンテージビル”として蘇生していくとは想像もできませんでした。

新築時。
この二つの建物がこの地に降り立った新築時。時代の最先端ライフスタイルを表現したい方々が住まう、耐震化、不燃化された、それからの都市型住居を象徴する集合住宅でした。

それから四十数年後の今世紀初頭。
驚くべきことに、メンテナンスが疎かにされた結果の荒れ果てた建物が、時代の大転換期、リフォーム文化からリノベーション文化への文化移行の結果、新しい時代であるリノベーション・コンバージョン文化を象徴するビンテージビルとして、再び時代の最先端へと躍り出たのです。

冷泉荘
「大衆主体の、なだらかな丘陵地にフラットで多様な価値が混在する、底の抜けた世界」を生で体感できる、これから主流となるであろうサブカルチャーの聖地

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信濃設計研究所 / nano Architects

812-0026  福岡市博多区上川端町9-35 冷泉荘 A-53

電話:092-409-0999 (以前と変わりません)
FAX:092-409-0995 (以前と変わりません)

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新時代は日曜日の朝につくられていた。”平成仮面ライダー”

8月 28th, 2012

小学生・中学生時代に”平成仮面ライダー”をリアルタイムで観ていた諸君がうらやましい。果たして何を思い、何感じ観ていたのでしょうか?(どうやら小学生になると見なくなる人も多いようですね。)

■きっかけは ”リトルピープルの時代” ”冷泉荘” 現在”ユリイカ9月臨時増刊号”で研究中
私が”平成仮面ライダー”を観るようになったきっかけがこの本 ”リトルピープルの時代” で、直接作品鑑賞をするようになったきっかけは、福岡サブカルの聖地”冷泉荘”のイベント”杉内玄徳”での上映会です。その後”ユリイカ9月臨時増刊号”が発行され、現在研究中。
”クウガ”から作品を観るに従い、思いもつかなかったストーリー構成、意表をつく脚本、斬新なデザイン、実験的映像などに感嘆されっぱなしでした。知らぬまに時代はここまで進んでいたのです。なぜいままで気づかなかったのだろうかと後悔すると共に、観ずにはいられない衝動に突き動かされました。
果たしてこれらの作品を12年もの間、どうやって作り続けることができたのでしょうか?
 

 
■視点
作品を観るということは大変難しいことです。
子供の視点、親の視点、世間の視点、制作者の視点、テレビ局の視点、スポンサーの視点、プロデューサーの視点、脚本家の視点、監督の視点、役者の視点、スーツアクターの視点、評論家の視点・・・などなど、様々な視点が交錯する中で作品はつくられ、評価され、それらがフィードバック、次の作品に影響を与えています。これら複数の視点がわかってくると、さらに作品の意図が折り重なり、奥行きが増し、おもしろみが広がっていきます。
制作・放映中の社会状況、世相、国際問題等を敏感に読み取り、作り手側は所々でメッセージを織り込んでいます。時には流行りのセリフやポーズもパクったりしてリアルタイムで観るからこそ楽しめる作り方をしています。この12年間、子供向け、日曜日の朝、グッズの販売というがんじがらめに見える制約をうまく利用し、次々と新しい表現を実現していっているのは本当にすごいことだと思います。

■”ユリイカ9月臨時増刊号” (特に制作者側の人物像と、作品制作過程がわかり、おもしろい!)
わたしがもっとも知りたかったのは、”このおもしろすぎる平成ライダーシリーズを、どのような人物が、どのような手法で作り上げていったのか?” です。
”ユリイカ”9月臨時増刊号でいくつか解明しました。
まずは、主要人物。やはり、方向性・コンセプトを指し示し実現させるカリスマ的プロデューサーが存在。そして、物語化する脚本家が飛び抜けた才能の持ち主でした。(具現化・映像化作業の長である”監督”の登場がなかったのが残念)

○ プロデューサー(高寺さんと白倉伸一郎さん)二人の人物対比論がおもしろい。白倉さんあっての平成ライダーといえそうですね。時代の今を知り、未来をつくる。近代以後の革新的時代表現者。

○ そして、脚本家。井上敏樹さん、宇野常寛さん、川上弘美さんによる鼎談。
なんといっても最大の収穫が、作家/脚本家の井上敏樹さんのおもしろさ。なぜ、平成ライダーがこんなにおもしろいかと言えば、この人が書いていたからだったのだ!納得。評論家のような冷静な分析をしている人が書いていたらやだなあと思っていたが、想像を超える野人のようなかたでした。脚本家としての明確なる方向性は、転生の野生の感覚だったようです。(文章を読むと、井上さんの言葉はまるでセリフのようで、宇野さんと川上さんが論理的に話される言葉とのギャップがすばらしい!)
もう一人の脚本家、小林靖子さんの制作過程もおもしろい。この脚本家二人の作品は見逃せません。

○ 芸能史の矢内賢二さんの、浄瑠璃や歌舞伎にある「世界」「趣向」という言葉による分析は、文化の発展過程の伝統的手法と同様な構図が平成仮面ライダーにみてとれることを示した興味深い指摘でした。昔の人も、平成の今も、物語の作り方はそれほど変わっていないのかもしれませんね。

○ ただ、デザインに関する内容が全くないのが残念。(スポンサー側もなし)
売ることを宿命づけられたベルトと付属武器、そして、バイク、仮面ライダーのデザイン、やられる度に毎回デザインを変えなければならない敵(なのか?)のデザインなど、12年の変遷は大変おもしろいのだが・・・

■小学生・中学生時代、ただ単に視聴者として楽しんで観てきたみなさん、これらの本を読んだ後で見返してみると、全く異なった視点を獲得することができます。この平成仮面ライダーを、作り手側の視点、スポンサーの視点、評論家の視点など複眼的に観てみてはいかがでしょう。この視点は他の分野、他の作品にも応用が利きます。作品づくりにも役立つでしょう。

来週から”仮面ライダーウィザード”放送開始。
 
 
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“同潤会”について調べてみました。(「Re1920記憶」in福岡に便乗)

4月 24th, 2012

「Re1920記憶」in 福岡 が5月5日から7日まで”冷泉荘”で行われます。
これに便乗して”同潤会”について(簡単ですが)自分なりに調べなおしてみました。
それは”大震災後の復興”という共通点があるからです。

1923年(大正12年)9月1日:関東大震災 → 1924年(大正13年)5月 ”同潤会”設立
89年後の2012年、現在の日本と同様、”震災後の復興”が一つの大きな目的でした。


↑ 昨年”アサヒグラフ特別号”として出版された”関東大震災”と”昭和三陸大津波”をまとめた”アサヒグラフ復刻版”です。
1923年(大正12年)関東大震災と1933年(昭和8年)昭和三陸地震と大津波を伝える、当時出版されたアサヒグラフ特別号と臨時増刊から編成。
(昭和三陸大津波では、78年後の「3.11」とそっくりな写真が掲載されています。)


↑ 左:”焦土と化した横浜(写真上)と東京(写真下)” 右:”復興の努力を示すバラック建築”

↑ 将来の我建築 ―竹内六蔵
火災に対する木造建築の危険性と、耐震性と耐火性を備えた建築=鉄筋コンクリート造の建物の必要性などが指摘されています。

関東大震災26日後、9月27日に”帝都復興院”が、内務大臣・後藤新平総裁のもと設置されました。
当初40億円に達する膨大な復興計画がたてられましたが、地主たちの反対などもあり、結局実現せず、復興事業も4.7億に縮小されたそうです。

■ ”同潤会”は震災義損金の残額1000万を基金として財団法人として設立されました。
1923年(大正12年)9月1日 関東大震災
1924年(大正13年)5月 ”同潤会”設立

設立当初の目的は次の3項目でした。
1.住宅の経営
2.障害廃疾者収容所ならびに授産場の経営
3.その他震災救護に必要な施設をなす

1941年(昭和16年)住宅営団に吸収されるまでの18年間活動。
耐震耐火の集合住宅・RC造アパートは18年間で東京13カ所横浜方面2カ所合計2492戸。
最良質の不燃積層集合住宅を初めて首都圏に大量供給。
RC造アパートが有名ですが、じつは、木造平屋建長屋住宅、”普通住宅”の団地=木造連戸建住宅(賃貸)、分譲住宅などもつくっていました。

■”同潤会”の役割を自分なりにまとめました
震災復興対策としての耐震・耐火建築の推進 → 実際には”木造”アパートが流行(今も昔も”予算”の障壁が大きい)
都市の人口急増による不良住宅地区の改良対策 → 住宅難解決と生活改善
アパートネントという重層集合住宅(都市型集合住宅)の提案・定着化 → 中間知識層に経験させる
”アパートネント建築仕様・技術仕様”の提案 → 日本のアパートネント仕様の基礎
”アパートネントライフスタイル”の提案 → 「和洋折衷式」に落ち着く。住宅改良思想の具体化。
*この時はまだ”食寝分離”の解決策であるDK(ダイニングキッチン)は発明されていない。

■”同潤会アパート”の払い下げ
GHQの政策により、”同潤会アパート”は払い下げ。
当時、建物区分所有法がなく、アパートごとに独自の管理体制をつくったとのこと。
修繕程度・老朽化の程度が異なるのはこのへんの理由からのようです。

■日本の鉄筋コンクリート造のアパートメント
1910年(明治43年):”三井同族アパート”
1918年(大正07年):”グラバーハウス”軍艦島30号館
1925年(大正14年):”お茶の水・文化アパート”
1926年(昭和01年):”同潤会・中之郷アパートメント”(青山、柳島、渋谷)

■当時の生活
ラジオ放送1925年(大正14年)
レコード1928年(昭和3年)
千軒長屋・トンネル長屋・乞食長屋が全国各地に点在。
半畳に一人の割合、ランプ、種油、ろうそくすらない者もあった。

■ 「Re1920記憶」in福岡
日程:2012年5月5日(土)〜7日(月)
時間:
5月5日(土)15:00-21:00
5月6日(日)11:00-20:00
5月7日(月)11:00-20:00
場所 :リノベーションミュージアム冷泉荘
B14,15「2コ1多目的スペース」
http://www.reizensou.com/
住所 :福岡県福岡市博多区上川端9-35
電話 :092-985-4562(冷泉荘事務局)
入場料:無料
ホームページ:http://kioku.info/re1920/
フェイスブック:http://www.facebook.com/events/360510840667426/

*これは見逃せない
5月5日(土)16時:冷泉荘:オープニングイベント「リノベ女子トーク」いしまるあきこ×芳澤瞳×鬼塚玲美

■参考図書


↑ 同潤会、特に”江戸川アパートメント”について詳しく書かれている本


↑ 1916年軍艦島30号館”グラバーハウス”から昭和60年代までの”マンション(集合住宅)の歴史”が書かれています。


↑ 原始時代の竪穴式住居から20世紀後半までの日本住宅史。
ものすごい濃密な一冊。


↑ 大正・昭和の民家研究。当時の生活状況がスケッチで活き活きと描かれています。
 
 
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