11月 13th, 2013
先日『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』が行われ、別府の路地を歩きまわってきました。
メイン会場は”別府ブルーバード”。戦後、昭和の経済成長期に建てられた典型的なRC建築です。
■ 時代の色
時代表現の中で、”色”は時代を表す要素として大きな役割を担っています。
この劇場の壁と天井の”鈍い水色”は、独特の質感とともに、時が流れ一時代が終わったことを如実に物語っています。
建設当時の空調機器は既に機能せず、壁に壁掛け式のエアコンが3台デカデカと取り付いています。その間には、現在の映画の音響効果になんとか対応しようというのかスピーカーが複数設置されています。
舞台のカーテンは定番の色であるあずき色、両側天井部のむき出しの照明、音響効果のために凹凸が付けられた壁、古さがにじみ出ている座席・・・
かつて、連日満席だったこの劇場は、今では古臭く老朽化していますが、一時代前の時代表現を残した希少価値のある訴えてくる空間として魅力的です。
つづく・・・
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『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』:http://yasuko-n.wix.com/rojisummitbeppu
メイン会場:”別府 ブルーバード”:http://www.beppu-bluebird.info/
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10月 26th, 2013
先日『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』が行われ、別府の路地を歩きまわってきました。
メイン会場は”別府ブルーバード”。戦後、昭和の経済成長期に建てられた典型的なRC建築です。
劇場のエントランスは重要です。これから始まる公演にむけて、心の準備をしていく空間だからです。映画が国民的娯楽だった時代にできたこの”別府ブルーバード”。このエントランスにはチケット購入のため、多くの人々が心を高揚させ、上映開始時間を気にしながら並んでいたことでしょう。
右 奥に向かって上へと昇ってゆく階段は、劇場へと向かう気分を高めてくれます。時代表現である”赤”が印象的なカーペットがいまだに残されています。天井も当時の”豪華表現”である鏡面天井材が使われています。ここを通る人々の姿が天井に映り込み人々の動きが印象に残るようになっています。
映画好きにはたまらない”ポスター”が、ここかしこに貼ってあり壁面を埋めています。映画好きに劇場の存在感を訴え、寂しげなエントランスをできるだけ賑やかにしようという意図が見られます。かつては人々で賑わっていっていたであろう窓口は、使われている痕跡も少なく寂しいですが、いまでは逆に哀愁をさそい雰囲気を醸し出しています。
年代物の”いらしゃいませ”の看板や、昔良く見かけた”スピーカー”、セロテープで貼った”チラシ”、手書きの日程案内・・・など、手作り感が満載で”映画”に対する気持ちが表れていますね。
お客様を出迎える”いらっしゃいませ”のサイン。両端の”花”、フォント、背景の色が”時代”を表現しています。
フェイスブックページも完備
つづく・・・
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『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』:http://yasuko-n.wix.com/rojisummitbeppu
メイン会場:”別府 ブルーバード”:http://www.beppu-bluebird.info/
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