路地歩き>別府-04>”別府 ブルーバード”-04

11月 13th, 2013

先日『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』が行われ、別府の路地を歩きまわってきました。
メイン会場は”別府ブルーバード”。戦後、昭和の経済成長期に建てられた典型的なRC建築です。

■ 時代の色


時代表現の中で、”色”は時代を表す要素として大きな役割を担っています。
この劇場の壁と天井の”鈍い水色”は、独特の質感とともに、時が流れ一時代が終わったことを如実に物語っています。
建設当時の空調機器は既に機能せず、壁に壁掛け式のエアコンが3台デカデカと取り付いています。その間には、現在の映画の音響効果になんとか対応しようというのかスピーカーが複数設置されています。
舞台のカーテンは定番の色であるあずき色、両側天井部のむき出しの照明、音響効果のために凹凸が付けられた壁、古さがにじみ出ている座席・・・
かつて、連日満席だったこの劇場は、今では古臭く老朽化していますが、一時代前の時代表現を残した希少価値のある訴えてくる空間として魅力的です。

 

つづく・・・

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『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』:http://yasuko-n.wix.com/rojisummitbeppu
メイン会場:”別府 ブルーバード”:http://www.beppu-bluebird.info/

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■ 福岡市百道:I 邸-リノベーション工事-工事工程02 (解体工事2)

11月 11th, 2013

■ 福岡市百道のマンション、I 邸のリノベーション工事が始まりました。

工事工程02-「解体工事2」


↑ 既存のフローリングを除去しました。
コンクリートスラブの上に樹脂製の束材を立て、その上にパーティクルボード+合板を施工し、フローリングを張っていました。フローリングの接着剤はあまり強くありませんでしたので、この写真のように綺麗に合板が表れています。
この上に新しいフローリングを張っていきます。


↑ クローズだったキッチンの壁を取り払い、リビングの横の個室間仕切りを解体すると、こんなにも広くなります。
住宅は、家族の成長とともに必要な空間が変化していきます。家族の変化に合わせ、リノベーションを行い、世代を超えて建物を長く使い続けていくことが普通の時代になってきています。


↑ キッチン配管部。
既存の配管がどうなっているのかは、解体してみないとわからない部分が多く、リノベーションの一番厄介な部分です。
新しく取り付けるキッチン配管も、この写真のように既存配管にあわせ取り付けなければいけません。これから、設備業者さんと大工さんと打合せの上、配管ルートを決め、施工していただきます。

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■ 福岡市百道:I 邸-リノベーション工事

工事工程10 (内覧会)
工事工程09 (設備/エアコン/建具/手直し工事)

工事工程08 (キッチン工事)

工事工程07 (クロス工事)

工事工程06 (フローリング工事)

工事工程05 (ユニットバス設置工事)
工事工程04 (大工工事・配管工事)
工事工程03 (大工工事1)
工事工程02 (解体工事2)
工事工程01 (解体工事)

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福岡市百道:I 邸-リノベーション工事
場所:福岡市内、百道
用途:分譲マンション築20年
建築工事:㈲マツヨシ工務店
設備工事:増田設備工業
電気工事:ヒロ電気テクノサービス
設計監理:nano Architects

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■ 福岡市百道:I 邸-リノベーション工事-工事工程01 (解体工事)

11月 8th, 2013

■ 福岡市百道のマンション、I 邸のリノベーション工事が始まりました。

工事工程01-「解体工事」

今回のリノベーションでは、全て解体しスケルトン状態にするわけではありませんので、「どこを解体し、どこを残すのか」を間違いなく進めることが重要です。作ることを考えながらの解体です。


↑ 中央天井部分と床に切込みがあります。ここに間仕切りがありました。
個室とリビングの間仕切りを取り外し、広いLDKにします。
また、クローズだったキッチンをオープンの対面式にします。


↑ 左側の掃出窓部分にもとのリビング。右側出窓部分に個室がありました。
間仕切りを取り外すと、こんなに開放的になります。
完成すると、2つの窓から外の景色を楽しめるLDKに生まれ変わります。


↑ ユニットバス下の配管。ユニットバスを解体してみると、こんなにも配管がありました。
新しいユニットバスは、このように解体後の状況を確認し、本当に新しいユニットバスが設置できるのかを確認してから発注します。
やはり、今回も問題点が発生し、一部変更してユニットバス発注となりました。


↑ 今日の大工さん。丁寧に既存フローリングを取り外していただいております。

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■ 福岡市百道:I 邸-リノベーション工事

工事工程10 (内覧会)
工事工程09 (設備/エアコン/建具/手直し工事)

工事工程08 (キッチン工事)

工事工程07 (クロス工事)

工事工程06 (フローリング工事)

工事工程05 (ユニットバス設置工事)
工事工程04 (大工工事・配管工事)
工事工程03 (大工工事1)
工事工程02 (解体工事2)
工事工程01 (解体工事)

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福岡市百道:I 邸-リノベーション工事
場所:福岡市内、百道
用途:分譲マンション築20年
建築工事:㈲マツヨシ工務店
設備工事:増田設備工業
電気工事:ヒロ電気テクノサービス
設計監理:nano Architects

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■ 直方市- F 邸 新築工事-工事工程00 (地鎮祭)

11月 7th, 2013

■ 直方に建つ、木造2階建住宅「F邸」の地鎮祭が、晴天の中、とり行われました。


設計期間は約半年、工事金額も金額も何とかおさまり、地鎮祭をむかえることができました。
来年3月末竣工予定。施工は、「西部ガスリビング㈱」さんです。

消費税等の影響により、基礎工事店が忙しすぎてつかまらない状態が続いています。現在日本の建設業界は異常な状態に陥っています。

■ 福岡県直方市  :  F邸新築工事

工事工程10 (完成)
工事工程09 (足場解体)

工事工程08 (足場解体前)

工事工程07 (内装工事)

工事工程06 (外壁工事)

工事工程05 (大工工事・設備工事)

工事工程04 (大工工事・設備工事)

工事工程03 (大工工事)

工事工程02 (上棟)

工事工程01 (基礎工事)
工事工程00 (地鎮祭)
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現場敷地02 (解体工事)
現場敷地01 (現状)

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F邸新築工事 : コラボレーションプログラム
nano Architects x es design <プロジェクトコーディネイト、土地媒介、融資補助等>

この住宅プロジェクトは、コラボレーターである 「es design 」 さんとのコラボプロジェクトです。
お施主様に安心して、よりよい住環境を提供させていただくために、土地探しから、資金計画、融資関連、設計・監理、施工業者選定、アフターケアまで、プロジェクト全体のお手伝いを可能にする「コラボレーション」という形態で仕事をさせていただいております。

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■ 事務所移転しました。

11月 5th, 2013

 

■ 事務所を”山王マンション305号室”へ移転しました。

nano Architects / 信濃設計研究所

新住所
812-0016 福岡市博多博多駅南 4-19-5-305
TEL   092-4090999
FAX   092-4090995

見学可とさせていただいおりますので、見学ご希望の方は、ご一報ください。
できます範囲でご対応致します。
(打合せ等で留守にすることもありますので)

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→ ”時代移植” - 山王マンション305号室リノベーション

 

路地歩き>別府-03>”別府 ブルーバード”-03

10月 29th, 2013

 

先日『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』が行われ、別府の路地を歩きまわってきました。
メイン会場は”別府ブルーバード”。戦後、昭和の経済成長期に建てられた典型的なRC建築です。

■ 時代表現

“建築”は、”時代”、”社会”、”人”とともにできています。
古い建物を見た時、”今”とは違う、”古いなあ”と感じることがよくあり ます。その一つの理由は、その建物が建った時には一般的な素材・デザインであったとしても、今ではまったく使われていない素材・デザインが使われていた時 に、時代感覚とズレている違和感や遠い昔にどこかで見たような懐かしさを感じるからです。

この写真の素材・デザインも、建設当時には豪華さ、未来的シャープさ、などを表現し、訪れた人々の気分を高めていました。いまでは、”ノスタルジックな未来”を表す記号として機能しています。こういった素材を発見すると建築は”時代表現”でもあることがわかってきます。

つづく・・・

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『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』:http://yasuko-n.wix.com/rojisummitbeppu
メイン会場:”別府 ブルーバード”:http://www.beppu-bluebird.info/

路地歩き>別府-02>”別府 ブルーバード”-02

10月 26th, 2013

先日『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』が行われ、別府の路地を歩きまわってきました。
メイン会場は”別府ブルーバード”。戦後、昭和の経済成長期に建てられた典型的なRC建築です。

劇場のエントランスは重要です。これから始まる公演にむけて、心の準備をしていく空間だからです。映画が国民的娯楽だった時代にできたこの”別府ブルーバード”。このエントランスにはチケット購入のため、多くの人々が心を高揚させ、上映開始時間を気にしながら並んでいたことでしょう。

右 奥に向かって上へと昇ってゆく階段は、劇場へと向かう気分を高めてくれます。時代表現である”赤”が印象的なカーペットがいまだに残されています。天井も当時の”豪華表現”である鏡面天井材が使われています。ここを通る人々の姿が天井に映り込み人々の動きが印象に残るようになっています。
映画好きにはたまらない”ポスター”が、ここかしこに貼ってあり壁面を埋めています。映画好きに劇場の存在感を訴え、寂しげなエントランスをできるだけ賑やかにしようという意図が見られます。かつては人々で賑わっていっていたであろう窓口は、使われている痕跡も少なく寂しいですが、いまでは逆に哀愁をさそい雰囲気を醸し出しています。
年代物の”いらしゃいませ”の看板や、昔良く見かけた”スピーカー”、セロテープで貼った”チラシ”、手書きの日程案内・・・など、手作り感が満載で”映画”に対する気持ちが表れていますね。


お客様を出迎える”いらっしゃいませ”のサイン。両端の”花”、フォント、背景の色が”時代”を表現しています。


フェイスブックページも完備

つづく・・・

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『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』:http://yasuko-n.wix.com/rojisummitbeppu
メイン会場:”別府 ブルーバード”:http://www.beppu-bluebird.info/

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路地歩き>別府-01>”別府 ブルーバード”-01

10月 22nd, 2013

路地歩き>別府-01>”別府 ブルーバード”-01

先日『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』が行われ、別府の路地を歩きまわってきました。
メイン会場は”別府ブルーバード”。戦後、昭和の経済成長期に建てられた典型的なRC建築です。

■ むかし、昭和時代、映画は国民的な娯楽でした。市街地中心部には町を代表する映画館があり、休みの日には期待をふくらませた人々が、みんなこぞって映画館に行っていました。映画には、人々を魅了する”夢”や”憧れ”があったのです。大勢の人が期待をふくらませ、非日常を味わうために訪れる町の中心的な映画館は、”劇場”の様式・仕様を踏襲した豪華さを演出したデザインになっていました。

創業昭和24年歴史ある別府ブルーバード劇場は、かろうじて街の映画館文化を守っている老舗映画館でした。
ホームページをみると、2階建ての初代ブルーバードの写真が載っています。素晴らしいモダン建築です。
戦後、経済発展とともに、現在のブルーバード劇場へと建て替えられたようです。初代ブルーバードと比べると、残念な面はありますが、多くの人々に夢を提供してきたこの建物にも味が出てきており、今となっては映画館文化を守るため、なんとか頑張っていって欲しいと祈るばかりです。

2階が映画館、3階が貸しホール。私のような映画ファンが喜ぶ映画を次々と上映していってくれています。この日は「たそがれ清兵衛」が上映されていました。

つづく・・・

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『織田作之助生誕100年記念・全国路地サミット2013 in べっぷ温泉』:http://yasuko-n.wix.com/rojisummitbeppu
メイン会場:”別府 ブルーバード”:http://www.beppu-bluebird.info/

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