6月 4th, 2012
■ コーポラティブヴィレッジ春日原南町―8街区:”MU:1F-LDK”
↑ MU邸1F/LDK
中央、直径8寸の大黒柱。
床:ナラ幅広(無垢)+オイル塗装
キッチン吊戸扉:ランダムウォールナット突板真空貼り
ダウンライト:LED8.7W/高演色電球色/広角タイプ/断熱施工型/調光/
コーポラティブヴィレッジ春日原南町-8街区-「なないろガーデン」
>> 8街区:E区画:MO邸
>> 8街区:D区画:N邸
>> 8街区:A区画:MU邸
>>完成までのストーリー
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> 15 – 解散総会 -2012年03月31日
> 14 – 外構工事 -2012年03月
> 13 – プラン発表会 -2012年01月
> 12 – 外壁+大工工事終了 -2012年01月
> 11 – 外壁 -2011年12月
> 10 – 窓 -2011年12月
> 09 – 中間検査 -2011年11月
> 08 – もちまき -2011年11月
> 07 – 上棟 -2011年11月
> 06 – 土工事+基礎工事 -2011年10月
> 05 – 地鎮祭 -2011年9月
> 04 – 敷地 -2011年6月
> 03 – 設計:概算見積前プラン -2011年6月
> 02 – 設計:ラフプラン -2011年5月
> 01 – 設計開始 -2011年4月
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「コーポラティブヴィレッジ春日原南町Ⅷ街区」
福岡県春日市春日原南町
全7戸中、3戸設計
プロジェクトメンバー
コーディネート:(株)エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産(株)
全体計画:(株)建築デザイン工房
住戸設計:信濃設計研究所 信濃康博、その他3名
施工:(株)斉藤工務店
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5月 30th, 2012
■ 建築メディア
気がついたら、建築を学ぶ学生が建築専門誌を買うのは当たり前だった時代は終わっていました。
●建築もポップカルチャー化し、広く一般の方々から読者を得るようになりました。
カーサブルータス:2000年(1998年(平成10年)にブルータスの増刊として誕生)
月刊Pen:2000年10月1日号から月2回刊
●サブカルチャーも、近代建築ストックが増えた結果、一定の領域を確保しています。
ワンダーJAPAN:2005年
●姉歯構造偽装事件や大震災の影響により、建築法規が大幅に変更、一版実務的専門解説書の役割が大きくなりました。
日経アーキテクチャ
●近代建築の始めから続いている建築家作品批評空間。
建築のポップカルチャー化現象にどう向き合っていけばよいのか・・・
GA JAPAN 、新建築などの専門誌
●日本の国力低下、人口減少ハード余り時代=ストック時代に突入、同時に、建築も他分野同様、ポップカルチャー化した結果、専門誌の役割が低下、変わって、一般ファンションデザイン解説書的な雑誌の世界が広がりました。
近代建築が建ち始め1世紀、戦後から数えても70年弱を経て、建築分野も文化として大衆化、市民権を得たようです。リノベーション現象やカーサブルータス現象もその中の一現象といえそうです。他分野を見ても同じような現象が垣間見られます。これから先どのように”文化”は変化していくのでしょうか?
文化全体が”かわいい”に代表されるポップカルチャー(サブカルチャーもふくめ)に浸蝕されてきています。
■ SF : 20世紀型旧OSを浸蝕していく新OS、”かわいい”ゲル状生命体
みんなの目標が物質的・金銭的「豊かさ」だった頃
明日は今日より必ずよくなるという「希望」があった頃
それらを軸にすべての秩序は保たれていた・・・
かつてない繊細な感性を持っているニュータイプの若者たちが生み出すポップカルチャーは、
世界の最先端を行き過ぎ、他国では追随できずにガラパゴス化。
はたして、”かわいい”ゲル状生命体は、世界をも浸蝕することができるのだろうか?
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5月 28th, 2012
■ コーポラティブヴィレッジ春日原南町―8街区:”MU:1F-LDK+和室”
↑ MU邸1F/LDK
正面の細長窓の中央にテレビを設置する予定。右側がダイニング1間半の引き違い窓はlow-eガラスを使用。専用庭のデッキにでることができます。和室は引戸で間仕切ることができます。
コーポラティブヴィレッジ春日原南町-8街区-「なないろガーデン」
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「コーポラティブヴィレッジ春日原南町Ⅷ街区」
福岡県春日市春日原南町
全7戸中、3戸設計
プロジェクトメンバー
コーディネート:(株)エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産(株)
全体計画:(株)建築デザイン工房
住戸設計:信濃設計研究所 信濃康博、その他3名
施工:(株)斉藤工務店
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5月 23rd, 2012
■ 昭和元年(1926年)、RC造・耐震・不燃化”同潤会アパート”から始まった日本の都市型近代集合住宅・・・21世紀初頭、個人が服を選ぶように、住む部屋を自分の感性にあったデザインで選ぶ ”リノベーション時代”が到来。
日本の居住空間は戦後約60年を経て、やっとポップ・カルチャー化(大衆化)が始まりました。今世紀に入り瞬く間に広まった”リノベーション現象”がその一つです。
衣服→アクセサリー→小物・雑貨→イス→家具→そして、やっと、インテリアまで日本人の個人領域が拡大しています。いまや、住む部屋のデザインが、自己表現として重要な時代です。インテリアも個人を基準とした感性領域となったのです。
■ リノベーションに携わって実感したことは、リノベーションが浸透し大衆化していく過程とは、今まで支配的だった堅固なヒエラルキーが崩れていく過程なのだということです。例えば”nLDK問題”などという建築専門家がなんやかんやいいながら繰り返し提案してきたものなど、ポップ・カルチャー(=ファッション)にかかってしまえば、問題そのものが無効化してしまい、いとも簡単にとんでもない空間が実現してしまいます。
リノベーション浸透過程で、煩雑・多様な大衆文化(ポップ・カルチャー)による社会規範崩壊現象をまのあたりにし、これがつまりポストモダン社会なのだと実感しました。(”後期モダン”・”アフターモダン”どれが適切な表現なのかよくかわかりませんが)”専門家のデザイン+職人の技”も、学生諸君のデザインも、リノベ好きのセルフリノベーションも、どれも選択肢の一つに過ぎず、入居者個人の感性領域に響くか、響かないか、それしかない世界になってしまったのです。(新築神話もそれほど機能しなくなっています)
下図:リノベーション時代のフラット化した居住空間概念図
X:デザイン理念・感性軸(かわいい・かっこいい時代は理念・理論もファッションアイテムの一つに過ぎない)
Y:個人領域の社会軸(社会的客観的地位と自己中心的満足と優劣はない)
Z:技術的表現軸(技術でさえ上手ければ良いというわけではなく、DIY的ぶっつけディティール・表現を望む人も多い)
デザイン性、社会性はフラット化、同一平面状に位置し優劣化できない。
個人領域の感性・価値が大きいか小さいかが重要な世界(風船が大きいか、小さいかだけ)
全体の空気は”かわいい・かっこいい”が支配している。
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5月 21st, 2012
■ コーポラティブヴィレッジ春日原南町―8街区:”MO:2F-主寝室”
1,夫婦の寝室(主寝室)、2,子供室2室、3,書斎、4,洗面脱衣室+お風呂
敷地条件上、最も良い条件の部分に、どの用途の部屋を配置しますか?
そして、最も条件の悪い部分に、どの用途の部屋を配置しますか?
この住宅では、主寝室を良い条件の部分に配置しています。
理由は主寝室を生活の家事のために積極的に使うためです。
・主寝室のバルコニーで洗濯物を干すので、日当たり・風通しの良いことが条件。
・洗濯物取り込み、アイロン掛けなど、家事室に利用する。
・子供室は最小限の4畳がよい。
などの理由によります。
長い家族の歴史において、子供室は、子育て時代に合わせて作られるものです。子育てがおわり巣立ちのあと、子供室をどうすのかは悩ましいところです。簡単に間取りを変えることのできない住宅ですから、なるべく未来を予測して設計をするのですが、どうなるのかはその時になってみないとわかりません。この住宅では、主寝室が、生活を支える機能として良い条件の部分に配置されていますので、お子さんの状況が変化しても、あまり生活を変える必要はないのではないかと予想されます。
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「コーポラティブヴィレッジ春日原南町Ⅷ街区」
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全7戸中、3戸設計
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コーディネート:(株)エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産(株)
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5月 17th, 2012
■廃墟保存はありえるのか?:01 「廃墟建築士」(三崎亜記さん著)を読んで考えてみました。
「廃墟建築士」のストーリー設定を概観、手掛りをみつける。
・先進六カ国中、”我が国”は”廃墟”においては後進国で、”廃墟”の絶対量を増やす対策中。
・国際的には、”廃墟”の総数と質が、その国の文化的成熟度を決める尺度となっている。
・先進国では、学術的、制度的、文化的に”廃墟理論”が確立されている。
・”廃墟”は「特定都市機能補完建造物ニ関スル法律」いわゆる「廃墟法」により、法的根拠を持つ施設。
・”我が国”では、国土の狭さもあり、住廃近接状態で国民の理解を得られていない。
・用途地域のように、廃墟地区が決められている。
・公的な検査機関が検査し”廃墟認定”を行い”廃墟ランク”を定めている。「第一種廃墟」>「第二種廃墟」>「みなし廃墟」
・「みなし廃墟」は実用されたものが廃墟となったもので純粋性を汚すものでありランクは下。
■”廃墟”を建築する理由
1,本文より
『廃墟とは、人の不完全さを許容し、欠落を充たしてくれる、精神的な面で都市機能を補完する建築物です。都市の成熟とともに、人の心が無意識かつ必然的に求めることになった、『魂の安らぎ』の空間なのです。』
→ 「癒やし機能」:都市機能補完、「魂の安らぎ」を与える役割がある。
2,本文より
『一片の実用性すら必要としない廃墟に、どれだけ空虚で無用な「実用」を備わせることができるのか、それが、その国の文化的成熟度に直結するのである』
→ 「国の文化的威信」:文化的成熟度を上げ、廃墟一流国を目指す。
3,本文より
『廃墟を造るということは、我々すべてが逃れることのできない生命の有限性と、受け継がれてゆく時間の永続性とを、俯瞰した位置から眺める視点を持つことに似ている。いつかは崩れ去るという万物に定められたる道程を宿命とせず、むしろ使命とすることのできる者だけが、このはかなくも偉大なる建築を成し遂げられよう』
→ 「自然の摂理と精神性」:この世の自然の摂理を表現し、生きる意味を問う。
となっています。
■これらを手掛りに、社会一般的には厄介者である”廃墟保存”の基本的な意義を、あえて、私なりに考えてみます。
1,都市の構成要素として多様性をひろげ、都市の魅力を増すものであること。
2,近代的都市計画による開発の限界、転換期をむかえている中で、文明の発展より文化的成熟度を増すものであること。
3,これからの時代をつくる90年代半ば以降に社会にでてきた若者たちに「安らぎ」や「癒し」など都市機能を補完するものであること。
基本的な意義を満たす、さらに細かい条件、理由など考えられますが、次の機会に・・・
■これらは考えてみると、廃墟にかぎらず建築保存の手法についての考察でもあることが分かります。
これから建物がどんどん余ってきます。そういった中で、建物の保存をどうしていくのか、多様な手法があっていいように思います。
その中に、”廃墟的保存手法”が考えられなくはない、のではないでしょうか?
つまり、自然の摂理に任せて自然に風化させていく手法です。例えば、日本では長崎県の”端島=軍艦島”が現在このような状況下にあります。長期間放置されていましたが、世界遺産登録を目指すこともあり、観光対策が施され、自然風化の状況を見学することができるようになりました。
本文中、勤務先の社長は、純粋性にかけるということで「みなし廃墟」をさげすむ廃墟先進国の知見とは別に、「・・・何より、住んでいた人間の気配ってやつをいかにうまく織り込んでいくのかってのが、廃墟屋の腕の見せ所なんだ」と語り、人が使っていたこその意味を独自に見出しています。
”軍艦島”の例を見ても、廃墟の魅力として、人が使っていた痕跡が残っていることが、より魅力を引き立てているのは間違いないでしょう。
”軍艦島”のような「みなし廃墟」を自然の摂理に任せて風化させていく保存形態が、特別な状況下である”軍艦島”以外であり得るのではないでしょか?
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タグ: 廃墟, 廃墟保存, 空き家, 空き家対策条例
5月 14th, 2012
■ 佐賀県玄海町浜野浦の棚田を見てきました。
”浜野浦の棚田” - 日本の棚田百選、佐賀県遺産2011-1号
水面は鉛直方向に対し水平面をなす。折り重なる水面は全て”水平面”。
恣意的につくたれたようにもみえる棚田ですが、このように水がはられ田植えが行われると、恣意性は失われ、精巧な水平面が織りなすアート空間に変貌、計算された精密なシステムだったことがわかります。
↑ 駐車場と展望台が完備されています。案内板もあり見学しやすい棚田でした。
展望台。海に夕日が沈む抜群のロケーション。
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タグ: 佐賀県玄海町, 棚田, 浜野浦