「あきよし医院」-リノベーション工事Ⅲ-09-特別室リノベ03

2月 28th, 2011

■ 特別室:建具工事、内装工事

他の病室と同様に、ドアを取り外し半自動上吊り引戸にしています。
特別室は、他の病室とは異なるデザインとしているため、室内側の仕上げを変えました。

↑ 室内側:ダークブラウンの仕上げ      ↑ 廊下側:他の建具と同様の仕上げ


↑ トイレの建具もダークブラウン        ↑ トイレ内:既存タイルの上にカチオン処理、クロスを張ります。


↑ 床のビニル床シート工事開始        ↑ 天井のパテ処理も終わりクロス工事に移ります。
 
>>完成までのストーリー
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>>11 – サイン完成
>>10 – 特別室リノベ04
>>09 – 特別室リノベ03
>>08 – 特別室リノベ02
>>07 – 特別室リノベ01
>>06 – サイン計画
>>05 – 照明計画
>>04 – 廊下壁塗装検討
>>03 – 上吊り引き戸検討-2
>>02 – 上吊り引き戸検討-1
>>01 – デザイン開始・概要

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「あきよし医院」リノベーションⅢ
場所:福岡県太宰府観世音寺
構造:RC造3階建て
築年数:約30年
工事:㈱マベック
デザイン:信濃設計研究所

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「あきよし医院」-リノベーション工事Ⅲ-08-特別室リノベ02

2月 24th, 2011

■ 特別室のリノベーション工事が進んでいます

○結露対策

↑ 解体工事が終わり、内装工事に進んでいます。
築30年ごろの建物は、必ずしも断熱性能が充分とは言えませんでした。この建物でもそのような状態であり、冬の現在
外気に面する壁の内側には結露が発生していました。一部壁仕上げに結露が染み込んでいる部分もあり、今回の工事では、
外気に面する内壁には断熱材であるウレタン吹付をすることにしました。左の写真で、窓のある壁にはボードが張ってありますが、
ここはコンクリートの壁にウレタン吹付をし、軸組を組んでボードを張っています。
また、窓は、単板ガラスなので、当然ながら結露が発生します。そこで、最近CMでもよくやっていますが、内付けサッシを
取り付けることになりました。後日、内付けサッシYKKAPプラマードUが取り付けられます。


↑ 天井工事=照明+煙感知器+スピーカー+点検口
実は天井にはいくつもの器具が取り付けられています。あまり気づかず生活していますが、デザインをしていると天井の器具を
どう取り付けていくのかは悩みどころです。
照明の配置だけ考えていては、煙感知器やスピーカー、点検口の位置がバラバラになり、完成してみたら散漫な天井に
なってしまいます。右側の写真では穴が幾つか開いていますがバランスが悪いのでこの場でレイアウト変更しました。
しかし、この時点のレイアウト変更は、工事的に問題もあります。それは、ボードを貼るための金属製のバーが天井内に
設置されており、レイアウトを変更する場合バーも一緒に直さないいけないからです。
結構厄介な工事となりますが、変更していただきました。
 
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>>10 – 特別室リノベ04
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「あきよし医院」リノベーションⅢ
場所:福岡県太宰府観世音寺
構造:RC造3階建て
築年数:約30年
工事:㈱マベック
デザイン:信濃設計研究所

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「あきよし医院」-リノベーション工事Ⅲ-07-特別室リノベ01

2月 14th, 2011

■「あきよし医院」リノベーション工事Ⅲ期ですが、病室ドアを引戸に変更、2階廊下改装に引き続き、病室の1つである特別室の改装工事が始まりました。

■改装前

↑ 約30年前のデザインの特別室。高級材料である突き板張り。
しかし、ところどころ剥がれてたり、汚れがついてしまい雰囲気が暗くなってしまっていました。


↑ 病室内に設定されているトイレ。最小限の大きさ。奥行きが1m弱の93cm。

改装の目的は、機能的に改善し、明るい雰囲気の部屋にすることです。
これはリノベーション工事Ⅰ期からの統一的なコンセントである。時代の変化に対応したデザインの刷新です。

約30年前、地域の病院は地域のみなさんの健康を守るという社会的役割が明確にあり、
先生方はその使命を気概を持って果たして来ました。
病院のデザインはその役割や気概を表現した昭和モダニズム的威厳のあるデザインとなっていました。
時は流れ、病院もサービス業的な一面が強くなる時代になりました。
このような時代に対応するため、デザインの刷新=リノベーションをおこないます。

■解体


↑ 解体が始まりました。建設当時のコンクリート肌が現れてきました。30年前の現場の後が生々しく残っています。
型枠職人、左官職人、コンクリート打設・・・当時の現場の職人さんの息吹きが浮かんできます。
今の時代に対応したデザインの特別室として、工事が始まりました。


↑ 狭かったトイレが取り払われました。
ここをなんとか広くしてなるべく使いやすいトイレへリノベーション。
 
>>完成までのストーリー
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「あきよし医院」リノベーションⅢ
場所:福岡県太宰府観世音寺
構造:RC造3階建て
築年数:約30年
工事:㈱マベック
デザイン:信濃設計研究所

「あきよし医院」-リノベーション工事Ⅲ-06-サイン計画

2月 13th, 2011

■ 「あきよし医院」リノベーション:2F廊下、サイン計画です。

サインのデザインは、日本の公共施設にとって課題の一つです。
当初のデザインで作られたサインが機能せず、後付で取り付けられたサインが数多く見られます。
多くの場合、当初のサインが残されたまま、手書きの大きなサインが無造作に貼りつけられ、せっかくの空間が
陳腐なものになってしまうことも多々日常的に見られます。

■ 今回のリノベーションの目的は、機能面で患者さん看護婦さんお医者さん共に使いやすくすること、
事務所的な雰囲気を温かみのある空間にすること、です。

サイン計画も分かりやすく、温かみのある雰囲気であることが条件となります。

■全体計画


廊下へ外開きだったドアを半自動上吊り引戸に変更しました。
壁と天井を塗装しています。巾木は高さ300mmのソフト巾木にしています。
照明はLEDダウンライト100Wクラスにしました。
ダウンライトの取付間隔を決めるのが大変難しかったのですが、ドアの配置などを考慮し
2000mmとしました。
部屋番号はダウンライトの光が照射している2枚並んだ引き戸の両端に取り付ける事になりました。

■サイン試作


今回は、壁から飛び出すサインではなく、視線が低い位置でもわかる壁付けのサインにすることがご要望でした。
コンクリート壁の厚さが150mmほど有りその部分をサインとしても利用しようと思い室番号を書き入れています。


廊下側から見たときにコンクリート壁の厚み部分の番号が見えるようにしています。


部屋番号の下にネームプレートを取り付けるようにしました。
縦書きか横書きか検討。


2F案内のサイン。文字の大きさを検討。


新設ドア部分のサイン。
 
>>完成までのストーリー
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LEDダウンライト:小泉照明:LED6球(15.3W)(100Wクラス)電球色
天井・壁を塗装
巾木は背の高いH=300のソフト巾木
ドアを半自動上吊り引戸に変更
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>>11 – サイン完成
>>10 – 特別室リノベ04
>>09 – 特別室リノベ03
>>08 – 特別室リノベ02
>>07 – 特別室リノベ01
>>06 – サイン計画
>>05 – 照明計画
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>>02 – 上吊り引き戸検討-1
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「あきよし医院」リノベーションⅢ
場所:福岡県太宰府観世音寺
構造:RC造3階建て
築年数:約30年
工事:㈱マベック
デザイン:信濃設計研究所

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コーポラティブヴィレッジ春日原南町4期 – 本体工事完成+検査

2月 6th, 2011

■ 昨年9月に着工しました、コーポラティブヴィレッジ春日原南町4期、4戸の住宅が外構を残して完成しました。

住宅本体工事が完成し、確認検査機関・フラっと35Sの検査を受けました。


足場のとれた外観。
私の担当しました住戸はこのギザギザした外観が特徴的です。
外壁材は「そとん壁」コテで塗る左官材です。
模様が見えると思いますが、これは職人さんがコテで描いたものです。
ふんわりした素材感が青空に映えます。


この広場的空間は4住戸共用の空間となります。
敷地境界線は存在していますが、塀を作らずオープン外構とし、一体的に共用するということで
このような空間が実現します。


ギザギザの形状を活かした窓。室内側は子供室となっています。


2階LDK。中央に見えるのが8寸大黒柱。
対面式キッチン。天井は傾斜天井で間接照明が照らし部屋全体を明るくします。


キッチンから見える南面したバルコニー。このサッシは全開しバルコニーと連続した空間として利用できます。

■外構の打合せ
コーディネーター、設計者、施工者で外構の打合せ

2月末には外構も完成し、お引渡し、引越しとなります。

「あきよし医院」-リノベーション工事Ⅲ-05-照明計画

2月 3rd, 2011

■ 「あきよし医院」リノベーション:2F廊下照明計画です。

照明デザインは、空間の質を大きく変えてしまう重要なデザイン要素の一つです。

■リノベーション前の状況

↓ リノベーション前の廊下です。

照明器具は、一般的な施設に設置されている、20Wの蛍光灯が2本むき出しの天井埋込照明でした。
長い廊下に5ヶ所設置されている状態で、照明器具の間隔が離れているため照度を測定してみると、
90lx~30lxとなっており、照度の差が結構出ています。また、蛍光灯の色を色温度といいますが、
白っぽい色の蛍光灯のため、事務所のような寒々しい雰囲気になっています。


↑ 照明器具・避難誘導灯・非常用照明・煙感知器
今回は、煙感知器以外の、照明器具・避難誘導灯・非常用照明を変更します。
避難誘導灯は、消防署に変更内容を審査していただき、了承を得た後に施工し、完成後消防検査を受けます。
写真にある避難誘導灯は年代物です。味はありますが、現在ではLEDが使用されていることもあり大きさも小さく、
デザインにも配慮された器具に変更します。

■照明計画

新しく照明デザインをするに当たり、いくつもの案を考えました。
1,天井直付照明案:丸型ガラスカバー(蛍光灯)
2,カバー付きシームレス蛍光灯案
3,LEDダウンライト案
など

←天井直付照明:丸型ガラスカバー

いろいろ検討した結果。LEDダウンライト案になりました。
LEDダウンライトは、寿命が長いため、球替えが10年以上必要なく、消費電力が少ないという特徴がありますが、
器具の価格が高い、光源がむき出しのため、まぶしすぎる(グレア)、断熱施工型がないなどの弱点がありました。
しかし、年々急速に改善され、器具の価格が下がり、光源が深型になり、カバーも付けられ、配光もグレアも
白熱灯タイプのダウンライトと近いものになってきました。断熱施工でしかも白熱灯換算100Wタイプも出てきました。
そこで、今回は小泉照明の白熱灯換算100Wタイプ、色は電球色、断熱施工型のダウンライトを採用することにしました。

ダウンライトの取り付け位置ですが、なるべく壁面を照らしたほうが部屋全体が明るく感じるため、壁面から
400~500mm離して取り付けようと考えました。
そこで、ダウンライトの明かりが壁面からの距離でどのように
変化するのかを小泉照明のショールームで実験してみました。


↑壁面からダウンライトの距離を変えて、明かりがどのようになるのかを実験。

■リノベーション後


リノベーション後の廊下です。
LEDダウンライトが取り付けられました。全体照度、グレア、壁面のライトの当たり方、
シュミレーション通りのイメージに仕上がりました。


↑ 長い廊下に連なるLEDダウンライト。病室ドアにあわせ等間隔に取り付けられました。
以前の光源むき出しのLEDダウンライトと比べ、深型でグレアカットされているために
眩しさが低減されています。天井裏に断熱材が施工されていたのですが、断熱施工型
があったので、そのまま取り付けることだできました。
色も電球色にしましたので、リノベーション前の白々しい感じではなく、温かみのある
雰囲気になりました。


↑ 交換した避難誘導灯。矢印だけのものが通路誘導灯。LDEにより、小型でメンテナンスが容易な機種が出ています。
以前の大型の誘導灯に比べ大きさが小さくなりデザイン性もよいのでスッキリした空間になりました。
 
>>完成までのストーリー
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LEDダウンライト:小泉照明:LED6球(15.3W)(100Wクラス)電球色
天井・壁を塗装
巾木は背の高いH=300のソフト巾木
ドアを半自動上吊り引戸に変更
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>>11 – サイン完成
>>10 – 特別室リノベ04
>>09 – 特別室リノベ03
>>08 – 特別室リノベ02
>>07 – 特別室リノベ01
>>06 – サイン計画
>>05 – 照明計画
>>04 – 廊下壁塗装検討
>>03 – 上吊り引き戸検討-2
>>02 – 上吊り引き戸検討-1
>>01 – デザイン開始・概要

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「あきよし医院」リノベーションⅢ
場所:福岡県太宰府観世音寺
構造:RC造3階建て
築年数:約30年
工事:㈱マベック
デザイン:信濃設計研究所

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デザイン・インターンシップ事情→[JDN]ジャパンデザインネットより

2月 2nd, 2011

■ スウェーデンのルンド大学の工学部では、登録して4カ月間インターンシップをすると、1学期分の単位がもらえるそうです。

http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/sweden_ast/06/

現在、日本の就職率や就職後の離職率を見てみると、ミスマッチが大きな問題の一つです。実際に就職してみないとわからないことだらけなのに、人生の中でも大きな出来事である就職が履歴書と数分の面接で決められてしまう状態では、お互いに齟齬が生じるのは致し方無いことです。自分らしさに価値をおく若者たちは、もともと低いハードルを超える状況にさらされると、簡単に次の職場を求めていってしまいます。特に中小企業やデザイン系の会社などではインターンシップ制度が有効に機能するのではないでしょうか?

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サッカー中継と水道配水量

1月 30th, 2011

■ 猪瀬直樹さんのホームページでサッカー中継と東京水道の配水量の推移を示すグラフが載っていました。

http://www.inosenaoki.com/blog/2011/01/post-a536.html

アジアカップ準決勝 -日本対韓国- 激闘が繰り広げられたこの試合、東京水道局も対応に追われていたのだ。
試合直前、ハーフタイム、延長前、延長前半終了時、延長終了後、PK終了後、見事に配水量がアップしている。
水道管の圧力は配水量によってコンピュータ操作で分刻みに細かく調整しているそうだ。
配水量が減るときに合わせ圧力を下げるそうで、そうしないと、水道管破裂が起こってしまうとのこと。
漏水率はわずか3%で世界に誇れるシステムになっているとのことです。
昨日の決勝戦後、グラフ掲載を楽しみにしていましたが、ありませんでした。

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