■ あきよし医院 Ⅰ期
プロジェクトメンバー
施主:あきよし医院
設計:信濃設計研究所
施工:株式会社マベック
概要
敷地住所:福岡県太宰府市観世音寺
主要用途:診療所1F外来、2F入院施設
主要構造:RC造3階建
リノベ場所:1F+2Fトイレ
竣工 :2008年
築30年を過ぎた「診療所」のリノベーション
太宰府市都府楼前、観世音寺。記紀の時代から続く歴史の街に、40年以上地域医療を支えてきた「あきよし医院」。増築部分も含め築30年を越える2008年、リノベーションをおこなうことになりました。
30年前の地域の病院や診療所は、その地域の命を守るという大きな責任を担う重要な施設でした。その責任の大きさと重要性、それに答える先生方の気概などがモダニズムデザインと結びつき、重厚感のある建築デザインとなっている場合が多く見られます。
時は流れ社会も変化しています。社会全体がバリアフリー化、ユニバーサルデザイン化が進んでいます。 病院はサービス業的な側面が大きくなり、患者さんにとって親しみや、居心地、快適性などが求められるようになってきました。
つまり、リノベーションの大きな目的は
「威厳あるモダニズムデザインから、バリアフリー的アメニティーデザインへ」
リノベーション全体を通しての目的は次のとおりです。
1,バリアフリー化
2,老朽化した設備の更新・変更 - ファインコイルユニットをエアコンへ更新
3,内装デザインの刷新によるアメニティーの向上
2008年・Ⅰ期では、トイレのリノベーションが行われました。
D : 1F外来用トイレをバリアフリー福祉型トイレに変更
E : 2F入院施設トイレをバリアフリー福祉型トイレに変更
D : 1F外来用トイレ
古い建物では、トイレはタイル張りで、掃除の時など水を流していいように(=湿式)なっていました。
ここでは、階段下にトイレがあったために、ケガをしている患者さんは、階段を下りてトイレに行かなければなりませんでした。
そこで、階段横のあいていた部屋に新しい福祉型の外来用トイレをつくりました。
E : 2F入院施設トイレ
1階トイレと同様、湿式タイル貼りであるため衛生面に問題があり、車椅子での利用も無理でした。
そこで、介助付きで車椅子でも利用できる福祉型トイレと一般用のトイレ、さらに掃除用具入れをつくりました。
■ あきよし医院リノベーション
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