■ 直方の家

 

 

プロジェクトメンバー

家族構成:夫婦+子供2人

設計:nano Architects / 信濃設計研究所

施工:西部ガスリビング株式会社

プロデュース:株式会社es design

写真:日髙 康智 (air studio)

概要

敷  地:福岡県直方市

主要用途:住宅

構  造:木造2階建

延床面積:103.02㎡

竣工:2014年3月

福岡県直方市、遠賀川のすぐ横。ここに新しい住まいが完成しました。細長い敷地は、過去の土地割そのままを継承しています。2枚の壁を覆う切妻屋根のシルエットは、伝統的な長屋の”カタチ”を継承しています。居住空間は長屋のように、2枚の壁に挟まれた”間”につくられています。過去の残像を面影として継承し、今の時代のライフスタイルを融合した住宅の完成です。

 

■  素足で暮らす 2Fリビング中心のライフスタイル

 

■  プラン

 ■内部仕上げ

 <床>

 無垢ナラCフィンガージョイント+リボス(ニッシンイクス)

 小屋裏収納:無垢北欧パイン+無塗装(ニッシンイクス)

 玄関:モザイクタイル(ダントー)

 玄関収納:モルタル金ゴテ仕上げ

 1F洗面脱衣室、

 2F洗面所・トイレ・ランドリースペース:ビニル床シート(サンゲツ)

 <壁><天井>

 クロス(東リ)

 2Fデスク前壁:掲示板用クロス(サンゲツ)

■外部仕上げ

 <外壁>

 ウベボード塗装品

■面積

 1F:34.36㎡

 2F:61.27㎡

 小屋裏:7.39㎡

延床面積:103.02㎡

 

■ 福岡県直方市  : 「直方の家」工事工程

工事工程10 (完成)
工事工程09 (足場解体)

工事工程08 (足場解体前)

工事工程07 (内装工事)

工事工程06 (外壁工事)

工事工程05 (大工工事・設備工事)

工事工程04 (大工工事・設備工事)

工事工程03 (大工工事)

工事工程02 (上棟)

工事工程01 (基礎工事)
工事工程00 (地鎮祭)
——————————————
現場敷地02 (解体工事)
現場敷地01 (現状)

 

■  The urban vessel in Nogata

福岡県直方市、遠賀川の横。築30~50年、昭和時代の建物が残る、時代から取り残された人影のない寂れた町並み。果たしてこの街はどこへ向かっていくのだろうか?

 

持ち主に見捨てられ、修繕されることもなく、放置されたまま、ただ風化していくだけの建築群は、まるで係留されたまま忘れ去られた船のように、都市の荒野に野ざらしのまま漂い、未来永劫、来るとも知れない、新しい主人を待っているかのようです。

 

この町並みに、新しい住宅が完成しました。この住宅は、伝統的長屋の三つの特徴を継承しています。"土地割"を継承した細長い敷地。内部空間を継承した、2枚の壁の"間"につくられた居住空間。"形"を継承した2枚の壁を覆う切妻屋根。このように、この住宅は、伝統的長屋という過去の面影と、現代のライフスタイルを融合させた居住空間を実現しています.

 

時代の変化に翻弄され、都市の荒野に漂う、寂れた町並みに係留される「住宅」という名の船。さらに混迷を深めていくことであろうこれからの時代、家族を荒波から守り、目標地点に向かい導いてゆく・・・それがこの住宅です。

 

 

The urban vessel in Nogata

 

Besides the Onga river in Nogata city, Fukuoka-prefecture. The deserted cityscape with Showa-era (1926-1989) buildings, 30 to 50 years old, has an "outdated" atmosphere. Where have ever been this city heading for?

 

Abandoned and left by their owners without renovation, this crowds of architecture almost seem awaiting to fade. And as if moored vessels were floating in the deserted city, they are dreaming a new resident who may or may not come.

 

In this cityscape, a new house was completed. This residence carries on the three traditions from the "NAGAYA" style: the linear site from "land division," the residential space "between two walls," "the gable roof" which sits over the two walls. As this traditions, this architecture has realized the fusion of the past, the tradition, and the modern life style.

 

Tossed around by the change between eras, the moored vessel in the deserted city, called "residence," is about to lead the resident to "destination" of life in this confused era.

 

 

 

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