■ リビング 階段の家
プロジェクトメンバー
コーディネイト
:株式会社 都市デザインシステム
:株式会社 エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産 株式会社
全体計画:株式会社 建築デザイン工房 谷口遵
住戸設計:信濃設計研究所 信濃康博
建築施工:株式会社 斉藤工務店
概要
敷地住所:福岡県春日市春日原南町
主要用途:コーポラティブ方式の戸建て住宅
主要構造:木造2階建
延床面積:123.78平米 / 4街区3戸中2戸設計
建物竣工:2007年8月
プラン
↑ 玄関。右手にシューズクローゼット。
玄関を入ると玄関横写真右手ににシューズクローゼットがあります。ここへ入り靴を脱ぎ下駄箱に収納することができます。写真右手手前の引戸から入り、写真右手奥の引戸から出ることができます。
↑ リビング階段
リビングに入ると、2階への階段があり、大きなLDKとなります。
↑ アイランド型キッチン
奥にはアイランド型のキッチンがあり、背面には引戸4枚のキッチン収納が設置されています。キチン横には掃き出しの大きな3枚引戸のサッシがあり、外部デッキにつながっています。大変明るいキッチンです。
↑ 浴室
1階浴室は、タイル張りの在来工法でつくっています。アルミルーバーで目隠ししたバルコニーに面しているので窓を大きくとっています。
↑ ファミリールーム
2階に上がるとファミリールームがあります。小上がりの畳スペースとパソコンや宿題のできる長いディスクが設置されています。本棚も造り付けでつくりました。小上がりの畳スペースの下はもちろん収納スペースです。
↑ 子供室。ロフトとのぼり棒。
2階の奥は子供室です。傾斜屋根を利用し、ロフト空間をつくっています。ここにはのぼり棒を設置したした。友だちみんなで遊んでいます。
平面図
コンセプト:「住宅とはコミュニケーションスペースである」
住宅を設計するということは「家族」を考えることです。「家族のかたち」を、どう考えてゆくのかが住宅設計の第一歩となります。家族には、それぞれ独自性がありますが、近年、一般化してきた住宅に対する共通のご要望があります。それは、親子でコミュニケーションができるスペースを作りたいということです。家族内の対話を自然にとることができる空間、つまり、「コミュニケーション誘発スペース」をデザインすることが住宅に望まれています。ご近所づきあいを排除した都市化の特徴である匿名性の獲得のため、都市化=核家族化志向が長期に続いてきました。進みすぎた都市化の弊害が顕在化してきた中で、家族内コミュニケーションの再生は、都市化により想像以上に破壊されてしまった地域コミュニティーの再生へと繋がってゆくのではないでしょうか。
この計画で特徴的なのは、街並みにも配慮した適度に統一された外観等「全体ルール」の設定、利便性の高い公的な空間を意図した駐車場も兼ねた開放的な「オープン外構」、個々の家族のかたちに対応した「住戸設計」など、コーポラティブ方式ならではの提案を含んだ計画となっています。しかし、最も貴重なのは、写真ではわからない、6住戸の方々が造りあげた「コミュニティー」です。毎日のようにオープンスペースで一緒に遊んでいる6住戸の子供達が、このプロジェクトの意義を教えてくれます。
■→「CLOVER VILLAGE」
→Ka邸:L階段の家
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